蛭子さん的生き方

https://x.com/warawareruyuuki/status/1693845319698776253?s=53&t=I-361nATdKd5A0fGQPugrQ

 認知症を公表した漫画家でタレントでもある蛭子能収さん。周囲の協力もあり個展を開くことりなりました。

 高齢化が進行し、ますます認知症を患う人が増えると予想されるこの時代、自分らしく生き続ける蛭子さんの生き方は多くの人に希望を与えるだろう。何よりも、周囲の人と良好な関係を築いてきたからこそできたことだと思う。

人手不足の国、どこへ

 大阪府富田林市、河南町、太子町、千早赤坂村で路線バスを運行する金剛自動車が、深刻な乗務員不足を理由に今年12月で路線バスの運行を取りやめると発表した。同社には数年前にはおよそ30人の乗務員が在籍していたが、現在はおよそ20人、8月の平日には1日あたりおよそ2600人の利用があった(8月は学校の休みの月であり、普段はもっと多いと思われる)が、駅から離れた場所に住んでいる人を中心に多くの人が生活の足を奪われることになる。中には自家用車を持っていない高校生までの年齢の人や高齢者、経済的や身体的な事情で運転免許を取れない人もいる。また、家族の自家用車で送り迎えをしてもらえる人もいるだろうが、バスよりはるかに多い台数の自家用車が走ることで、富田林の市街地を中心に渋滞が激しくなることも予想される。

 周辺の地域で路線バスを運行する南海バスや近鉄バスが応援するとしても、大手事業者でさえ人員の余裕はどれほどあるか。近年、バス事業だけでなく、人手不足で事業を縮小したり、廃業したりする事業者が増えている。少子高齢化と人口減少が続く日本で、高齢者の踏ん張りでなんとか続いている事業は多いのだと思う。その高齢者が頑張りきれなったくなった時、果たして社会機能をどうやって維持していくか。いずれはバスの運転も自動運転化されるのだろうが、それにはもう少しかかりそうだ。日本の行く末は不便な社会、そうならないため、外国から日本に働きにきてもらうことはもう現実的というより、なぜその方向に舵を切らないのか理解不能な話だと思う。働いてもらうということは、社会の一員として受け入れ、彼らの考え方、彼らの文化を受け入れること、彼らと共生することが避けられない。その覚悟があるか、それともズルズル不便な社会になるか、選択するのは私たち国民だ。

ジャニーズ喜多川の性暴行問題から

 ジャニー喜多川の性暴行問題について思うこと

1 性暴行については、女性への性暴行が問題とされることが多いが、当然男性への性暴行も大きな問題である。特に未成年者への性暴行は、被害者が男女いずれであっても深刻な影響を与える問題だと思う。

2 テレビ局などのメディアは、ジャニーズ所属アイドルが確実に視聴率を取れるということで、問題の存在を知りながら報道してこなかった責任は重い。

3 今問題になっていることだけではなく、他にも「芸能界だから」という理由で隠蔽されてきた問題は他にもあるのではないか。芸能界だけではなく、日本の社会全体に、一部の者に忖度し、人権が侵害されている人は多くいるのではないか。

4 今回の性暴行の問題は今年3月にイギリスのBBCが報道して事態が動き始めた。それまでは多くの人が噂として知っていても、一部の週刊誌を除いて積極的に取り上げようとはしてこなかった。日本社会全体の自浄作用が弱いのではないかと思う。

どうする、ジャニーズアイドルファン

 ここしばらく、芸能プロダクション大手、ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川(1931〜2019)による、未成年者を含む所属アイドルへの性暴行疑惑がメディアなどで取り上げられ、一部のアイドルは、スポンサー契約の打ち切り、スポンサー契約が打ち切られれば当然、番組出演の機会も減ることが予想される事態になっている。これらのタレントのファンにとっては気が気ではない事態であろうと思う。

 ジャニー喜多川はアメリカのショービジネスを見て1962年にジャニーズ事務所を創業した。多くの男性アイドルを輩出する一方で、1960年代には既に性暴行について一部で知られていたようだ。その後も多くのアイドルやアイドルのグループを生み出し、テレビや映画などを中心とする日本のショービジネスを牽引してきたといって過言ではないであろう。当然、テレビなどの関係者はジャニー喜多川が性暴行をしているという噂は知っていたのだろうが、ジャニーズはあまりに多くのアイドルを抱えていた、テレビなどの関係者はジャニー喜多川の逆鱗に触れればジャニーズ事務所は所属タレントをテレビ番組や映画に出演させないという対抗措置を恐れてジャニー喜多川の性暴行疑惑について深く追及することを避けてきた、いわば、日本のショービジネスのタブーになったと言っていいだろう。もちろん勇気ある人はいた。元ジャニーズのアイドルだった人が本の中でジャニーズ事務所の内幕を暴露したり、週刊文春の中でジャニー喜多川の性暴力について取り上げたことがあった。後に週刊文春とジャニーズ事務所の間で裁判になり、判決では、週刊文春の記事にあった事実はあったと認められたが、まだテレビ局の力が大きかった時代で、このことが大きく取り上げられることはなかった。

 事態が動き出したのは、2023年3月、イギリスの公共放送BBCがドキュメンタリー番組でジャニー喜多川の性加害について取り上げ、韓国、アメリカ、香港、台湾などの各国のメディアもこの問題を取り上げ、世界的に知られる事件になった。4月になると、元ジャニーズJr.のメンバーが実名でジャニー喜多川による性被害を訴た。こうなるとまだまだ目立たない扱いではあるが、日本のテレビもようやく重い腰を上げ報道するようになった。7月にはついに国連人権理事会も調査に乗り出した。8月にはジャニーズ事務所が立ち上げた外部の専門家による特別チームが未成年を含む男性アイドルへのジャニー喜多川の性暴行を認め、ジャニー喜多川以外の経営陣も問題を知りながら放置していた事実が問題を拡大させたと認定した。9月7日には、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が会見を開き、ジャニー喜多川による性暴行を認めた上で謝罪し、社長を元少年隊の東山紀之に交代することを表明した。また、この問題を受けて、東京海上日動火災保険、日本航空、アサヒビール、アサヒ飲料、キリンビールなどの各社がジャニーズ事務所に所属するアイドルをCM出演の契約解除などを表明している。

 これからのことについて私なりの考えを示したい。まず、ジャニーズ事務所という看板を下ろすのは当然のことであろう。ジャニーズ事務所がジャニー喜多川の性暴行を認めた以上、ジャニー喜多川が日本のショービジネスを大きく発展させた功労者であろうと、性犯罪者であることはほぼ間違いないだろう。そうであるなら、ジャニーズという性犯罪者の可能性が高い者にちなんだ名称は適当ではなく、新しい看板で再出発を図るべきだろう。そして、この問題の処理が終わった段階で、藤島ジュリー景子社長を含む経営陣が退任し、株も手放し経営から一切手を引く(ビッグモーターの場合、創業者一族が株を手放さなかったことで批判されたことは記憶に新しいだろう)。アイドルの人権を守るための体制を作ることが大切だろうと思う。

 ジャニーズ事務所に所属するアイドルのファンは非常に多い、彼らから元気をもらっている、生き甲斐になっているという声も聞く。そういう人たちには非常につらい時期だと思う。今後、ジャニーズ事務所を退所したり、テレビなどへの出演の機会が減るかもしれないが、こんな時こそ、ファンがアイドルを支える時なのかもしれない。

 

忘れてはならないこと

 100年前の9月1日、関東大震災があった。この日の正午少し前、神奈川県の相模トラフで発生した地震は、マグニチュード7.9の規模の大きな地震で、首都圏一帯で震度6を観測した。この当時震度7はまだ設定されていなかったから、相当強い揺れであった。この地震で10万5000人余りの人が死亡、あるいは行方不明になったとされる。この地震では、昼前ということもあり、昼食に準備をしている家庭も多く、多数の火災が発生し、東京都墨田区にあった陸軍被服廠跡地をはじめ、多くの被災者が火災で死亡した。また、当時東京名所と言われた浅草の凌雲閣(浅草の12階)など多くの建物が倒壊した。

 この大震災で忘れてはならないのは、デマの怖さである。朝鮮半島出身者や社会主義者などが井戸に毒を入れたというデマが広がり、その結果数千人の人が殺害されたという報告もある。当時、朝鮮半島は日本に併合されており、同じ日本人同士の悲劇であった。未曾有に災害の中、一部の心無いもののデマにより、多くの人が恐怖心からパニック状態になり、自警団を結成し、朝鮮半島出身者と思われる人を見つけると暴行したと言われる。災害はそれ自体が恐ろしいものであるが、それによるデマはもっと恐ろしいものだと思う。このようなことがあったことは忘れてはならないと思う。

プロの仕事に感動する

 NHK第一放送(AMラジオ)に「夏休み子ども科学電話相談」という番組がある。子供の頃は図鑑大好き、いろんなことを知りたがっていた私にとってとても楽しみな番組だ。

 今は人に物を教えるようになると、子どもたちに回答する大学教授や様々な専門家の方の説明の仕方に注目するようになった。質問の内容によって、難しいことをわかりやすく説明しなければならないことがあり、様々な工夫や苦労をしながら回答している様子に感心している。

 今日、車を運転していながらラジオを聴いていたら、「雲の上に乗るにはどうしたらいいか」という小学校2年の女の子の質問に対し、回答した方の説明がまた見事であった。雲のできる仕組みや、人の体と雲の比重について、実にわかりやすい言葉で説明していた。私もこうなりたい、そう思うような見事さであった。さあ、明日から2学期か、頑張らなくっちゃ。

夏の終わりに

 とうとう東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した汚染水をALPSなる機械で濾過してできた処理水の海洋放出が始まった。汚染水には当然のごとくトリチウム(三重水素…水素の放射性同位体)のほか、セシウムやストロンチウム、ウランなどの放射性物質で汚染されていた。これをALPSで処理し、トリチウム以外の放射性物質は除去し、タンクに溜めていた処理水を海洋放出することになった。海洋放出の理由は東京電力福島第一原子力発電所の敷地がいっぱいになり、今も絶賛廃炉作業中で汚染水や処理水が増える中、タンクの増設ができずに海洋放出するしかないというこのだそうな。

 この件の感想はただただ悲しい。そりゃ、仮にALPSだかアルプス一万尺だか知らないがこれが期待通りに性能を発揮して、トリチウム以外の放射性物質以外の除去ができたにせよ、トリチウムは水素の仲間であり、全ての原子の中で最も細かいものであるからどうやって除去はできない。それを流し続ければ海洋汚染、海が汚れれば当然そこに住む魚やその他の生物への影響は避けられない。そのようなことを知ってか知らずか、政治家もアナウンサーも、口を開けば「風評被害」、「風評被害」という。辞書で「風評被害」という言葉の意味をひいてみると良い。実際に今でも時々国の基準以上の放射性物質に汚染魚が出ている以上風評ではなく実害である。今日も嬉々としてアナウンサーが今朝取れた魚から放射性物質が出ませんでしたと嬉々として報道していたが、そりゃ、放出して何日も経っていないのだから出ないだろう、当たり前のことを言うなと思う。とにかく悲しく情けない夏の終わりだ。

夏の終わりにフラはいかが

https://www.youtube.com/live/nFoNDC9YEbM?feature=share

今年も暑い夏がやってきた。福島県いわき市に全国のフラガールが集結する。「フラガールズ甲子園」YouTubeでも配信。8月20日(日)111時より。

終戦の日に

Img_4907Img_4912

 先日、郡山市で所用があった際、少しだけ時間が空いたので、郡山の歴史散歩に行ってきた。4カ所ほど歩いたが、そのうち終戦の日にふさわしい1カ所を紹介したい。

 郡山駅から西へ進み、開成山公園を右に見ながら住宅地を進むと、左に木々に囲まれた学校が現れる。この学校は、福島県立安積高等学校という。歴史長い学校で、かつては福島県尋常中学校〜安積中学校といった。この学校の旧本館が現在でも保存されている。1889(明治22)年の建築で風格のある建物である。現在は安積歴史博物館として開放されているほか、経済産業省の近代化産業遺産に指定されたり、テレビドラマの撮影に利用されたりしている。

 館内は自由に見学することができ、明治時代の学校の雰囲気を味わうことができる。当時の教室そのままに残されている。そのほか、安積開拓や安積中学校辛安積高校の卒業生の業績や経歴に関する展示もされており、興味をひいた。

 その中で、私の心に最も響いた展示を紹介する。それは、歴史学者、朝河貫一(1873〜1948)が太平洋戦争中に残した言葉だ。朝河貫一は福島県二本松市出身、福島県尋常中学校、東京専門学校(早稲田大学の前身)、アメリカのイェール大学で学んだ。その後、アメリカと日本を行き来しながら、歴史学者、大学教授として活躍した。

 それでは、朝河貫一が将来のアメリカ国民と日本国民に残した言葉を転記する。

 「米国よ、国際連合が発足したとき、覇権を行使してはいけない。戦後、米国は謙虚さという学科を学ぶことによって、世界に現存する矛盾と不平等に思いを致し、そこから真の正義を考えなければならない。力を振りかざす正義感に立った政治伝道者的な態度は。反省しなければならない。」

 「日本よ、終戦後、日本は民主改革によって、再び大発展をとげるであれうが、軍部や権力者の指導に盲従して戦争に走った共同体的論理は、もはや捨て去ろう。民主主義においては、政体がそうなっているだけでは民主国家とはいえない。国民一人一人は常に道徳と責任を自覚するとともに、民主主義を勝手にゆがむる勢力にら対しても、これに打ち勝たなければならない。こうしてこそ平和と真の民主主義が訪れるのである。」

 今日は朝河貫一の言葉をかみしめながら平和と民主主義についてら考えたい。

人生とは

 人生を旅に例える人は多い。なるほど、過ぎたことは戻らないし、先のことはわからないからそうなのかもしれない。旅にもいろいろあるけれど、おそらく人生とは相当ひどい道をポンコツ車で旅するようなものだと思っている。間違ってもピーカンの晴れ間に一直線な高速道路をピカピカの高級車やスポーツカーでぶっ飛ばすわけではない。もちろんそんな時もあるのだろうが、時には真っ暗闇の下を走ることもあるだろうし、砂利道を走ることもあるのだろうし、山賊が出てくるような山道を走らねばならない時もある。交差点や分かれ道には標識なんてどこにもない。そのような中悩みながら道を選んでいくのが人生だと思っている。クルマだって相当ひどいものだ。いつも気持ちよく走ってくれるとは限らない。タイヤがパンクして立ち往生するかもしれないし、ギシギシ嫌な音を出しながら走っていくかもしれない。人の心と身体なんて実に脆いものだ。

 人生を誰と一緒に生きるか、それとも1人で生きるか、どのような形で一緒に生きるか選択することは非常に難しい。1人で生きることのメリットは非常に大きい。誰に気を使う必要もないから、好きなように生きることができるし、好きなことをして過ごすこともできる。しかし、何かあった時には1人で解決をしなければばならないし、寂しさに耐えなければならないことも多い。友人や親子、兄弟、親戚も大切な旅の仲間だ。しかし、友人で一生生涯を共にする関係というのはなかなかいないものだ。親は生まれた時から一緒にいて、自分を見守ってくれる存在だが、多くの場合、18歳から20代の間には独立して別の場所で生活を始める場所が多いだろう。そして親は先に旅を終えるものだ。子どもはどんどん成長して頼もしい存在だが、大きくなると別の道を歩むことが多い。兄弟は時間的には最も長い時間一緒に旅をすることができるが、就職や結婚で離れることが多い。親戚もまた然り。最も長い時間一緒に旅をすることができるのは、夫婦(同性、異性問わず)なのだろうと思う。真っ暗な道では手を取り合って不安を和らげながら、太陽の下では歌を口ずさみながら一緒に旅をしていくことになる。一昨日、夫婦として一緒に旅を始めた友人の姿を見ながらそんなことを考えた。

 新たな旅を始めた友人夫婦の旅が、楽しい旅になることを切に願う。

花火の季節に考える

 夏の楽しみといえば、海水浴、高校野球、旅行、スイカ割り、他に色々あるけれど、花火大会も大きな楽しみという方も多いだろう。その花火について2つのニュースを聞いた。

 ひとつは、資金難で中止になる花火大会が少なからずあったというニュースである。花火大会は多額の資金がかかる。花火の代金だけではなく、警備や雑踏整理、広報にもコストがかかるだろう。東京の隅田川で行われる花火大会はおよそ1億5,000万円くらいかかると言われている。花火大会の経費は、自治体(市町村や特別区)の負担金や、地元企業や個人の協賛金からなっている。いずれも資金の負担が困難になっているのだろうと思う。それならばいっそ中止という声が出るのも理解できる。花火大会の行われる地域では交通渋滞や路上駐車、観客の騒音やごみのもんだいなどがありか、花火大会を迷惑なことだと感じている人も少なくないだろう。

 もうひとつは、花火大会は通常無料で見ることができるものだが、有料の観覧席を設ける動きが広がっている。これも開催費用ゆを確保するための方法だろうが、格差社会の象徴のような気もする。

 とはいえ、花火は素晴らしいし美しい。みんなが花火を楽しめる方法を考えてもらいたいと思う。

宇都宮ライトレールもうすぐ開業

 

 鉄道とクルマを取り上げるYouTuberのがみさんが、開業まであと10日あまりに迫った宇都宮ライトレールの現状を特集した。驚くべきは車内の近未来的なデザインとお金をかけた地上設備である。関係者の並々ならぬ熱意が伝わってくる。懸念すべきはクルマを運転するドライバーの反発であるが、彼らに言いたいことは、道路はクルマを運転する人だけにあるのではない。歩く人、自転車に乗る人、バスに乗る人、路面電車に乗る人、車椅子に乗る人、バイクに乗る人、セニアカーに乗る人、電動キックボードに乗る人、みんなのためにある。

 願わくば、宇都宮ライトレールが成功して、多くの都市で人と地球にやさしい路面電車が活躍するようになってほしいと思う。 

地方の拠点小都市

Img_4837

 少し前までTwitterと言われていたところは、最近はXというらしい。関西の人ならペケと呼びそうだがとにかく、そこではとの時に楽しい話題で盛り上がることがある。

 ある人が「豊岡、洲本、津山、宇和島みたいな、他の都市圏から独立した「地域の首都」になっている街がめっちゃ好き。人口では測れない、都市としての風格を感じる。みなさんの好きな『地域の首都』はありますか?」という話題を出した。

 なるほど、地域の首都か、豊岡や洲本、宇和島ということは、人口が5万から15万くらいの小都市で、大都市や県庁所在地の都市圏から独立していて、地域の経済、行政の中心地か。それからみんなで地域の首都についての定義や当てはまる都市の候補について議論になった。その結果が上の地図で、なるほど、都市の規模の割に風格があり、商業や観光の点でも見所のある街が集まった。

 私は会津若松市を推薦した。奥羽山脈と越後山脈に囲まれた福島県会津地方にあり、行政、経済、交通の面で福島県会津地方の中心地である。観光も盛んで、文化の発信力もある。

 日本の人口が減少する中、これらの地域の首都の重要性は変わらないだろう。これらの町がどのような戦略を取るか楽しみだし、このような建設的な話し合いこそSNSの、醍醐味だと思う。

世界の夏、アフワズの夏

イラン南部のアフワズで最高気温51℃の予報が出ています。世界の広い範囲で高音が続いています。エアコンを適切に利用する。外出を避けるなど熱中症対策をしてください。

暑い

 気象庁のデータを見てみると、福島県いわき市の小名浜の月平均気温は、1910年には21.3℃であった。その後、1930年代までは20〜23℃くらいで推移していたが、1942年に24℃の壁を突破した。その後もじわじわと上昇し、21世紀に入ると23〜24℃が普通になる、そして、2022年は24.7℃で過去最も暑い7月になった。今年は月途中での数字だが、25.8と過去最高を更新した。

 地球温暖化が叫ばれてだいぶ経つが、今年の暑さは一層ひどい。どうか皆さん、暑さ対策は万全にしてください。そして、地球温暖化対策、本当に真剣に取り組まないと取り返しのつかない事態になりかねない。

不便になる国、

 ここ最近、各地の路線バスで減便が進んでいる。そんなこと当たり前だろうと思う人もいるのかもしれない。地方の路線バスなんて、ろくに利用者がいないし、バスは遅いし大きいしクルマの通行に邪魔だから減便してくれるのは大歓迎と思う方もいるかもしれない。でもそういう問題ではない、今、静かにこの国で進行しつつある危機の一つなのかもしれない。そんな予感がある。

 全国のバスの利用者数は1970年代以降減少を続けている。主な原因はモータリゼーションの進展で自家用車の利用が増えたことと、地方を中心とする人口の減少である。しかし、ここ最近は利用者の減少に歯止めがかかりつくある。モータリゼーションの進展が一段落したことと、高齢化や国際化が進んだことで、車の運転ができない人が増えたこと、人口の都市部への集中でクルマを持たない選択をする人が増えたためだろう。しかし、それでもバスの減便をする事業者は多い。私が住んでいる地域のバス事業者も朝の通勤通学時のバスの減便があったし、ドル箱のはずの高速バスでも減便があった。

 利用者が見込める時間帯やドル箱の高速バスでも減便を強いられる最大の理由は運転手の人手不足だろう。バスの運転手は乗客の安全も、歩行者や他の車両に乗る人の安全も守らなければならない非常に責任の重い仕事である。しかし、その責任に比べて給料は安く、社会的な評価もそれほど高いとはいえない。そして、バスが遅れれば乗客からの苦情は来るし、バスの優先通行を無視して無理に追い越そうとするドライバーも多い。それではバスの運転手になりたがらない人も多くなるのは当然だろうと思う。

 実はこの問題はバスだけではなく、様々な職種に及んでいる。タクシーの運転手も不足していて、地方ではなかなかタクシーが来てくれないという問題もあるし、トラックのドライバーも不足している。介護や保育に関わる人材も不足しているし、自動車整備士も公立学校の教師も不足している。最大の理由は低賃金や長い労働時間、顧客からのクレームなどで、「きつい仕事」、「割に合わない仕事」と思われていることだろう。そしてもうひとつの理由が人口の減少による働き手の不足だろう。

 とはいえ、これらの仕事は無くなっていい仕事ではない。バスやタクシーの運転手が不足すれば、人の移動に大きな影響が出る。日本では高齢化が進み、免許返納をする人が今後増えるだろう。そうなった時バスやタクシーなどの移動手段が確保されていなければ困ってしまう。そうなれば無理に運転を続ける人が増え、それに伴い事故の増加という事態だって起こりうる。トラックのドライバーが不足すれば物流に支障をきたし、必要なものが必要な場所に届かないということだって起きてしまうかもしれない。介護や保育、教育に関しては言うまでもない。これらの仕事についている人の待遇を改善するとともに、AIなど業務の負担を減らす方策も活用すべきだと思う。また、バスについては、月に1度は利用して、バス事業者が適切な利益を上げ、運転手の給与を上げることができるようにしてほしい。また、片側1車線の道路ではバスの追い越しはできるだけしないで、定時運行に協力してほしい。無くなってしまってからでは取り返しがつかないものだから。

クラウンの苦悩

Img_4796

この写真がクラウンだというと、びっくりする人も多いかもしれない。トヨタ・クラウンは1955年に誕生し、現在では16代目になる乗用車で、主に日本国内市場向けに販売された。先代まではセダンタイプが中心で、ボンネット、キャビン、トランクが分離した3ボックスと言われるボディスタイルをしていた。長年、トヨタの、というより、日本の自動車産業を代表する高級車とされてきた。かつて「いつかはクラウン」というキャッチコピーもあったくらいで、ユーザーの信仰にも近い信頼感があった。

 そんなクラウンも21世紀に入ると徐々に絶対的な立場が揺らぎ始める。円高で輸入車が購入しやすくなったことと、同じトヨタからアルファードなどのピープルムーバーが広い室内と至れり尽くせりの装備を武器にユーザーの支持を集める。クラウンはスポーツセダンとしての性格を強めるが、販売台数の低下は変わらなかった。

 2022年に登場した現行クラウンは2つの点で多くの人を驚かせた。ひとつは、セダンであることをやめ、クロスオーバーSUVになった。従来のクラウンはステーションワゴンが設定されても、セダンは当然のようにあったが、今回はセダンは今後発売されるが当初はクロスオーバーSUVに一本化された。もうひとつは道路や駐車場が狭い日本の事情に合わせて高級車としては異例と言っていいほど車幅を狭くしていたが、現行モデルは世界での販売を考え、広い車幅を持っている。どちらかといえば、この2つの変化はクルマ好きの面々には否定的な受け止められ方をする方が多いし、クラウンの名前と歴史に自信と誇りを持っているトヨタにとってはこれまで通りのクラウンが作れる時代と経済状況では無くなったことに対する苦悩が見えた。

 今日、市内で夏祭りがあり、クラウンの実車に接して思ったことは、これはこれでいいんじゃないかと思った。批判が多いデザインだが、確かにパッと見はこれはセダンではないが、後席とトランクの間にしっかりバルクヘッドがあり、キャビンを優先したセダンの流れをくむパッケージングでsることがわかる。インテリアも安っぽいという声もあるが、一見そっけないように見えて手触りは悪くない素材が使われているし、収納の場所も理解できる場所にある。太いピラーに王冠エンブレム、インテリアには木目調パネルというかつてのクラウンの姿に囚われすぎる必要はないし、クルマが時代によって変わるのは当たり前なのではないかと思う。今回は内外装に触れただけだが、一度走らせてみたい。

 

未来のバスがやってきた

 先日、中国のBYDが製造する小型電気バス、J6に乗る機会があった。乗車する場所まではトヨタ・ハイエースで移動した。フカフカのシートに身を任せると、これは快適、エアコンの効きも良好、これはなかなか快適だと思った。ハイエースを降り、しばし待つと大きな熊のイラストが描かれたJ6がやってきた。早速乗り込むと、おや、ずいぶんフロアが低い、さっきのハイエースは床が高く、高齢者が乗り込むのは「よっこらしょ」という感じになるが、J6なら楽に乗り込める。ちなみに車内は、運転席とこ後部の座席2列分だけバッテリーなどの機器を積むために床が高くなっているが、そのほかの席は床が低く、乗り降りや車内の移動はとても楽だった。

 走り出すと。バスという乗り物の概念を覆す静かさだった。通常、この手の小型バスはエンジンが非力なせいか、加速時や上り坂では結構うるさいが、J6はとにかく静か、エンジンの振動もないから快適性は上々。車内の窓下にUSBのポートがあり、スマートフォンなどの充電ができるのは便利である。難を言えば、座席のクッションが薄く、平たい作りになっていたので、長時間座るのには向いてなさそう。

 現在、ハイエースやキャラバン、国産の小型バスが担っている、市街地循環バスやコミュニティバス、送迎バス、シャトルバスなどにBYDのJ6が受け入れられる可能性は十分ありそうだ。

Img_4786Img_4787

いわき市といえば

 私が住む福島県いわき市といえばどんな町か、かつて面積が日本一であった広域都市、東北では工業製品出荷額が最も多い工業都市、漁業が盛んが水産都市、J2のいわきFCがあるサッカーの町、そのほかいろいろあると思うが、いずれもこれだというほどの決定的なものではない。しかし、これならいわき市の特徴だと声を大にして言えるものがある。それは、いわき市はフラダンスの町だ、これはいわき市の特徴として言えるものであろう。かつて炭鉱がたくさんあっったいわき市、炭鉱が斜陽化し、観光に運命をかけ作れたのが常磐ハワイアンセンター、目玉が豊富な温泉とフラダンスだった。常磐ハワイアンセンターで育ったフラガールたちは地元に根付き、今でもフラダンス教室があり、フラダンスを踊る人も多い、いわき市のゆるキャラはフラおじさんになったし、高校生のフラダンスの祭典、「フラガールズ甲子園」も開かれるようになった。今年は8月20日(日)にいわき文化芸術交流館アリオスで開かれます。いわき市が最も熱く燃える日、要注目です。

 

Img_4772Img_4777

いわき駅前にて

いわき駅前にフラおじさん「いわき市のゆるキャラ)と、ムコナ(JR東日本水戸支社のゆるキャラ)と高校生のフラガールがいてずいぶん賑やかなことになっている。どのようなイベントかはわからないが、とにかく賑やかになるのはいいことだ。

Img_4775Img_4773Img_4772

«おまえは日本が嫌いなのか?

フォト
無料ブログはココログ

ウェブページ