ひとつだけのつぼみ
教室の前のプランターのカーネーションが1つだけつぼみを付けた。卒業式に間に合うように花を咲かせようと、夜間は教室の中にいれたり、肥料を工夫してみたりした。先週の末につぼみがついて、日に日に大きく膨らんできた。
卒業式には、1輪のきれいな花を咲かせてほしいものである。
カーネーションは、たくさんの花が咲いているのはもちろんきれいだが、ひとつだけの花もいいだろう。考えてみれば、このひとつだけのつぼみ、私の学級の生徒たちに似つかわしいではないか。たくさんのことを望むことは、身体・知的な障害があるため難しいが、ひとつのことだけでいい、ささやかなことでいい、一生懸命に頑張って、人に認められ、自信をもてるようになって欲しい。
卒業式まであと3日、ひとつだけのつぼみは、ひとつだけのカーネーションの花になって、学校を巣立っていく生徒たちを励ますことでしょう。
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