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生命を食べる

 昨日、学校の畑でとれたきゅうりやトマト、枝豆を生徒たちと調理して食べた。とくにきゅうりは、夏休みの間に成長し、実の長さ40センチを超える堂々たるお化けきゅうりになった。

 生徒たちは、調理という言葉を聞いたとたん、目を輝かせて楽しみな様子だ。生徒たちの表情w見ると、私も元気が沸いてくる。きゅうりは牛肉と一緒に炒めて、トマトは生のまま塩を振って、枝豆は塩茹でにすることにする。
きゅうりの皮をむいたり、枝豆を枝からはずしたり、このやる気を他の学習にも分けてほしいくらいの熱心さで生徒たちは取り組んでいる。お化けきゅうりは牛肉とともに、しょうがと醤油、砂糖で味をつけて炒め、最後に水溶き片栗粉でとろみをつけ、オイスターソースでコクを出し出来上がり。トマトも、枝豆も、太陽のエネルギーをいっぱいにあび、味が濃く美味しくなった。他の学級にもおすそ分けしたが、大好評だった。

 この授業をしながら考えた。もちろん、野菜の栽培ができることも、調理ができることも、大切なことであるし、身に付けてもらいたいことであるが、何より大切なことは、生命への感謝であろう。どんなに文明が進歩しても、私たち人間は、命あるものを食べ生きている。水田の稲も、畑のきゅうりもトマトも、海のイワシも鮭も、牧場の牛や豚もみんな生きている。その命をいただくことによって私たちは今日の命を明日へとつないでいる。流通技術の進歩により、自分の手で食べ物を手に入れることが少なくなっている。野菜も、肉も、魚も、工業製品のごとくきれいに包装されて店頭に並んでいる。しかし、工場でトマトやきゅうりが生産されているわけでもなく、牧場にスライスされた肉やビンに入った牛乳があるわけでもなく、海に切り身の魚が泳いでいるわけでもない。すべて、私たちと同じ生きているものである。そのことに気づいてくれれば、どんなにすばらしいことだろうかと思う。

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養護学校の教室より」カテゴリの記事

コメント

養護学校で「食べる」ことの指導は、本当に重要だと思います。「作って食べる」はもちろんのこと、「買って食べる」も彼らが生きていく上で欠かせない力です。更に、「食べ物」への感謝の気持ちが育てられれば、これに勝るものは無いでしょうね。
無事、収穫ができてよかったですね。うちの学校ではまだお米の収穫が残ってます。これが、非常に不安なんですよぉ。果たしてどれだけのお米が採れるものでしょうか!?

 そうですね、作って食べること、とても大事だと思います。生きるうえで一番の基本ですから。
 今年は気温が低くないので、条件はよさそうですが、心配なのはこれから先、大雨や台風の被害にあうことですね。たくさんのお米が取れることを祈っています。

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