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「昭和という国家」司馬遼太郎

 司馬遼太郎は好きな作家の一人で、歴史小説をたくさん読んできた。この本は晩年に、NHKの番組の中で語ったものを口述筆記になっている。歴史を深く知るものとして、日本という国と日本人の行く末を案じていた司馬の遺言といってもいいかも知れない。

 この中で考えさせられた部分がたくさんあった。とくに、大正時代の末から敗戦までの20年の期間についての考察はなるほどと思われる部分がたくさんあった。司馬にとってこの時代は、素晴らしい歴史を持つこの国にとって汚点とも言えるものであった。『日本という国の森に、大正末年、昭和元年ぐらいから敗戦まで、魔法使いが杖をポンとたたいたのではないでしょうか』と語っている。

 歴史を知ることは未来を照らすことになる。私自身知らないことはたくさんある。先の見えにくい時代だからこそ歴史を学ぶ必要性があるのではないか。

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