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校外学習

 地元の駅前まで校外学習に行った。駅の中やデパートなどで、ピクトグラムやサイン類を活用して行動できることを目標として行った。生徒たちは、電車の発車時間を調べるために、みどりの窓口のサインを探して話を聞いたり、身障者トイレのピクトグラムを探して用を済ませたりと、自分で考えて行動することができたのでとてもよかった。何よりも喜んでいたのは、電車の発着の様子を見たり、家族へのお土産にお菓子を買っているときであった。
 感想、気づいたことを少々。駅やデパートのバリアフリー化は、遅々としたとした歩みであるが整備されている。エレベータも整備されて、ボタンが車いすでも押しやすい位置に設置されていて、以前には気になった細かい段差も、改装でダイブ気にならなくなった。しかし、難を言えば、大回りを余儀なくされることも多く、エレベータまで行くために階段を下りなければならないという矛盾もある。何より気になったことは人々の視線である。想像してほしい、あなたが街を歩くときに人からじろじろ見られたら。車椅子に乗っていると、歩いている人より視線が低い。人々の視線は一層威圧的だろう。かれらが助けを求めたときにはぜひ手伝ってほしいが、それ以外の時には「好意の無関心」でいてほしい。施設面でのバリアフリーが実現しつつある今、次の課題は心のバリアフリーだと思う。

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養護学校の教室より」カテゴリの記事

コメント

心のバリアフリー…。なかなか難しいですけれど、私たちの学校の子達を、「こんな子達もいるんだ」と分かって貰う事が第一歩なのでしょうね。情報発信も、養護学校教員の大事な役目だと、昔教えられましたが、未だに難しいなと思っています。せめて、交流教育の場で普通学校の子供たちに分かって貰いたいと考えてはいますけれどね。

みかん様こんばんは。情報発信は私たちにとってとても大切なことだと思います。私たちは、普通に生活している限り、彼らのことを意識する機会は少ないと思います。情報発信して、ひとりでも、ふたりでも理解してくれる人が増えることを心から願っています。

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