2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« (東京)根津・湯島を歩く | トップページ | シーズン開始! »

はじめの一歩

 養護学校の重複障害(視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱のうち2つ以上の障害を併せ持っている)学級の時間はとてもゆっくり流れる。普通の中学生、高校生の5倍とか10倍とかそんなゆっくりとしたスピードで成長している生徒たちだから。

 それでも、時々私たちが驚かされるときがある。先日、近所の中学校との交流学習があった。中学生たちが私たちの学校に来て、一緒に紙芝居の発表を行った。本校の生徒たちはみんな大喜びだった。学校側も保護者もがんばってはいるものの、やっぱり世界は狭い。同じ年齢の人とのかかわりは何より嬉しいのだろう。

 その日の午後、ある学級で担任の教師が生徒と話しをしながら連絡帳を描いていた。自分でお話のできない生徒の多い養護学校では、連絡帳は学校と家庭を結ぶ大切なパイプである。その担任が、生徒に「今日中学校から○○さんがきてくれて、手をつないだりして嬉しかったよ、って書こうか?」と言ったそうだ。それに対して、その生徒は、「それは連絡帳には書かないでよ」と表情で伝えたそうだ。

 そのことを、職員室のみんなで話していて、もしかしたら、これは親に対して秘密を持つようになったのかな、という結論になった。もしそうだとしたら、親離れへの大きな一歩になる。親と子の一体の世界から、部分的にではあるが自分の世界を持ち始めた。そんな小さな変化を私たちかかわり手は敏感に感じ取り、伸ばしてあげたい。

« (東京)根津・湯島を歩く | トップページ | シーズン開始! »

養護学校の教室より」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: はじめの一歩:

« (東京)根津・湯島を歩く | トップページ | シーズン開始! »

フォト
無料ブログはココログ

ウェブページ