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美麗之島~台湾紀行 その11

【1月4日 空中散歩と淡水の夕陽】

 今日は1日台北市内と近郊を見て歩く。はじめに、ホテルの近くのバス停からバスで龍山寺に行く。龍山寺は捷運(地下鉄)のほうが便利だが、バスなら市街地の様子をゆっくり眺めることができる。中山北路はオフィスやホテルが多いが、台北駅を過ぎろとデパートや商業ビルが増え、西門駅を過ぎると東京で言えば上野や浅草のような下町の雰囲気になってくる。台北の路線バスは、電光掲示板で次のバス停が表示されるから、漢字さえ読めれば利用できる。タクシーや捷運では見ることのできない台北を見ることができるから、ぜひ利用して欲しい。

 捷運の龍山寺駅前でバスを降りる。龍山寺は1737年に建立された、台湾で最も古く、そして有名なお寺のひとつです。孔子廟などとは違い、お寺のつくりは派手である。奥のほうから歌声が聞こえてくる。何だろうと思って入ってみるとお経のようだ。台湾ではお経は唱えるのではなく歌うのだろうか。ここでも、おばあちゃんが私に線香を2本持って、頭の上にかざす台湾式の参拝の仕方を教えてくれる。

 龍山寺を出ると、捷運に乗り、国父記念館に行く。国父とは、辛亥革命の立役者、孫文の業績を後世に語り継ぐために作られた。捷運の駅を出て、小学校の校舎をちらりと見ると、大きな建物が現れた。建物の広々とした前庭があり、色とりどりの花が咲いている。ここでも衛兵の交代を見ることができた。中正祈念堂に比べると雰囲気はのんびりしたものである。内部には、孫文と中国の革命の歴史が展示されている。日本語での説明もあった。もうひとつの展示室には、台湾の人々の書道や絵画の作品が展示されていた。

 並木道の通りを歩く。台北の町の様々な顔を見た。台北駅周辺はアジア的なエネルギッシュさを感じた、龍山寺付近は下町の香り、そして、このあたりは、近未来都市的な整然さである。もっとも、行き交うバスは極彩色に塗られているが。目の前に台形を重ねたような不思議な形のビルが現れた。現在世界で最も高いビルである台北101である(地上101階、地下5階、508メートル)下層階のショッピングモールやレストランはまだ開いていないようでひっそりとしていた。エレベーターに乗り換え、89階の展望台に登る。展望台の料金はNT$350と、台湾の物価になれた私には高く感じる。このエレベーターの速度は世界最速であるそうだ。たしかに、ものすごい加速感である。
 残念ながら、薄く霞がかかっていたが、やはりすばらしい眺めだった。台北という都市の立地条件がよくわかった。淡水河と基隆河(淡水河の支流)が作る小規模な盆地にできた町だ。この広さに270万人の人が住んでいるのだから、びっくりする。南側には山が迫っていて、お茶が栽培されているそうだ。

 台北101を出ると、ラーメンの昼食をとり、バスで民権西路駅まで行く。ここから捷運に乗り換え、北投駅で、一つ目小僧のような電車に乗り換える。北投駅と新北投駅を往復している電車である。右にカーブをしながらゆるゆると走るとすぐに新北投駅である。新北投は温泉地として名高い。駅のすぐ前に公園があり、温泉博物館があるという。椰子の木の囲まれた公園を歩くと、古いレンガ造りの建物がある。これが温泉博物館である。内部は和風のつくりでかつて、日本統治時代に公共の浴場として建てられたようである。公園内に浴場があった。ここで一風呂浴びようとタオルを用意してきたが、「水着を着用してください」という表示があった。残念ながら水着は持ってきていない。残念だが諦めるしかないようだ。坂を上ると地獄谷がある。90度近い高温の温泉が湧き出しているところである。ものすごい湯煙である。

 夕暮れが近づいてきた。捷乗り運に乗り、終点の淡水で降りる。すぐバスに乗り、紅毛城に行く。ここは、スペイン人が建設し、のちにイギリス領事館として使用された。レンガの色は美しいが、地下には監獄があった。地上には広い中庭のある優雅な空間、支配するものと支配されるものの大きな隔たりを感じた。ここから見下ろす淡水河の眺めは美しかった。さらにバスに乗ると漁人碼頭に着く。海産物の販売所や、レストラン、遊歩道があり、台湾っ子のデートスポットになっている。私はレストランに入り淡水河の河口を見下ろすことのできるテラスにある席に座り、コーヒーを飲みながら台湾での最後の夕陽を見ることにする。
 だんだん海と空の色が変わってくる。少しずつ空が青みを増し、やがて藍色になる。海は夕陽によってオレンジ色に染まる。本当に美しい。やがて、オレンジ色の太陽は名残惜しそうに西の海へ沈んでいった。 旅の終わりを実感した。私もっとここにいたい、心からそう思った。私は埠頭に出た。星が見えた、同じ星を中国の人も、日本の人も見ているだろう。初めての海外旅行、感じること、考えることが多すぎて一言ではいえない。しかし、1つだけわかったこと、国境を越え、もっと人々が理解しあえば、きっと世の中はよくなるだろう。
 階段で転んだ。さっきの紅毛城でも転びかけた。大分疲れている。今日は早めにホテルに帰ろう。

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