人気ブログランキング 南三陸諸行無常③: やえもんのひだまりカフェ

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南三陸諸行無常③

【 4 陸前高田へ】

吉浜海岸を離れ、大船渡を目指す。途中、三陸自動車道の無料開放区間を走る。信号がなく、カーブも適度で走りやすい。大船渡市内の盛駅前から岩手開発鉄道の線路に沿って走り、長安寺に行く、ここの寺の山門は、高さが20メートルあり、東北一の高さである、境内や参道には大きなイチョウの木があり、黄葉は今が見ごろであった。
  大船渡の市街地を過ぎ、碁石海岸に行く。この海岸は、大船渡市の南部にある半島の先端部で、アカマツの林と、奇妙な形をした岩が美しい。ちょうど海の向こうの陸前高田市方面に太陽が沈もうとしていた。太平洋側で海から夕日が見ることができるところは少ないのではないか、しばらく夕日の美しさに見とれていた。
 その日は、陸前高田ユースホステルに宿泊した。80人くらい泊まれそうなユースホステルであったが、宿泊者は私ひとりであった。ペアレントのお兄さんと野球の全日本代表の壮行試合を見ながら、ユースホステル情報を交換する。なかなかぜいたくなユースホステル泊であった。

【 終章 さらば南三陸】
11月2日(日)気持ちのいい快晴である。陸前高田は、高田松原といわれる美しい砂浜海岸である。リアス式海岸と言われる三陸では珍しい。町も、大船渡や気仙沼と違って、平地が広がっていて、広々としている。
  街中にちいさな博物館があったので、行ってみる。郷土の歴史や自然に関する展示のほかに、特設展として、学校の歴史についての展示があった。昔の教科書、学校の様子などについての展示だった、仕事柄興味があるのでついつい長居をしてしまった。道の駅で産業祭りが行われていた、その中で牡蠣とホタテをその場で焼いて販売していた、おいしそうな匂いがしてついつい引き寄せられた、実際食べてみるとおいしい。
 陸前高田から45号線をさらに南下する。宮城県に入り、気仙沼市をバイパスで通過する、気仙沼は以前に訪れているので、今回は省略するが、市の南部の岩井崎だけは立ち寄ってみる。岩井崎は、平坦な崖の上にある岬で、眺めが良い、潮吹き岩というのがあり、時折クジラの潮のように海に潮を吹いていた。
 さらに南下し、志津川町で昼食にする。昨日の釜石、今朝の陸前高田で美味しかったので、またまた刺身定食を食べてみる。牡蠣は普段は生で食べることはあまりないが、思い切って生で食べてみたらうまかった。町を一回りする、小さな町なので1時間もすれば街の中心部はほとんど見終わってしまう。今回の旅は、ずっと三陸海岸と付き合ってきたが、この志津川が最後で内陸に入ってしまう。
 志津川から峠を越え、北上川沿いに石巻に向かう。石巻市に入る手前に、JR石巻線の曽波神(そばのかみ)という駅がある。妙な名前の駅なので気になっていた。45号線から離れて、駅を見に行くと、東屋風の待合室と1面のプラットホームがあるだけの小さな駅である、近くに愛宕山という山がある、高さは96メートルほどだが、まわりが平坦な田園地帯なので、立派な山に見える、登ってみたくなり、山を回りこんで反対側に登山口があったので登ってみる。思いのほか急な坂で、頂上に登ったときには大汗をかいていた。
 石巻からは三陸道~仙台東道路~6号線を走って、午後7時すぎに自宅に帰った。

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