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安さの功罪

 今日のNHK総合テレビの「クローズアップ現代」で、バスの出火事故のことが報道されていた。私自身最近バスの安全性について非常に懸念していたことがあるので、問題提起の意味を込めて書いてみたい。

 1980年代後半から、長距離バスが発達した。きっかけは、東京(品川・浜松町)~弘前・五所川原間を走る、京浜急行バスと弘南鉄道の運行する「ノクターン号」であった。夜行運行で、大幅にダイヤが乱れる心配が少なく、横3列シートで、ゆったりとした座席、トイレや飲み物のサービスなど充実した装備、ライバルの夜行寝台特急列車にくらべて安い料金などが魅力で、たちまちのうちに全国に広がった。夜行ばかりでもなく、昼行きの長距離バスも充実した。東京(東京駅八重洲南口)~大阪(大阪駅桜橋口)を走るJRバス関東・西日本JRバスの「東海道昼特急」は、2階建てのゆったりとしたバスで、大阪から東京まで9時間近くかかったが、乗り心地は快適そのものだった。
 
 ところが、ここ数年、高速バス事情に大きな変化が現れた・「ツアーバス」の登場である。それまでの高速バスを大幅に下回る料金で運行し、人気も上々のようである。旅行会社が会員を募って、定期便に似た形で貸切バス会社に運行を依頼知るものである。ただし、貸切バス会社が定期便を運行することができないから、正規のバス停を設置したり、バスターミナルを設置したりすることはできない。さらに、旅行会社から貸切バス会社に、相当無理な価格でバスを発注しているため、古いバスが使われていたり、整備に十分なお金と時間がかけられていない実態があるようだ。その、ツアーバスへの対抗上、高速バスも料金値下げに踏み切らざるを得ない状況になってきているようだ。

 ※東京~大阪間の高速バスの正規片道料金は8600円前後だったが、ツアーバスは3500~4000円程度  のところが多い。

 わたしはツアーバスそのものを否定するつもりはないが、人の命を預かる交通機関に、価格競争が馴染むのかは疑問である。山陽道で出火したバスは150万キロ以上走った相当古いバスである。価格競争のために、車両の保守点検や乗務員の勤務体制が犠牲になっているとしたら本末転倒だろう。

 

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コメント

友達の旦那さんが、バスの運転手で
ものすごく、きついと言っていました。

勤務体制。何でも価格競争ですが
やはり、安全第一が一番と思います。

バスの運転手さんの勤務条件の過酷さはかなりのものと聞いています。どうか、ご自身のため、ご家族のため、乗客の皆様のためにも安産第一でお願いします。

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