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恐れていたこと

 今朝、大阪府吹田市の府道で、スキー客を乗せた大型観光バスが、道路右側橋脚に衝突し。乗客25人と乗員2人の計27人のうち、アルバイト添乗員(16)が死亡、運転手と乗客24人全員が重軽傷を負った。

 バス業界の状況には、かねがね不安を持っていたので、その不安が的中した格好になった。去年、全国でバスの出火事故が相次いだ。長距離路線バスで酷使されたバスが、貸切バス業者に販売されて、さらに酷使される。零細なバス業者の中には、バスの保守体制が十分でないことも多く、それが出火事故の引き金になった。また、団体旅行の減少などにより、貸切バスは不振にあえいでいる。また長引く不況で、貸切バスはダンピング状況になっているという。実際、旅行会社がバスを借り上げて、東京~大阪間などに走らせているツアーバスは、信じられないほどの安値で運行されており、利用者にとっては嬉しいことなのだろうが、その陰では、バスのメンテナンス、乗務員の労働条件などで現場にはかなりの無理がかかっていることが想像される。

 今回の事故も、21歳の運転手。18歳で普通免許を取得したとしても、大型二種免許を取得で切るできるのが早くても21歳、つまり、経験1年未満の運転手にひとりで長野県の白馬から大阪まで一人で運転させていたことになる。そして、添乗員は16歳、18歳未満のものの深夜の業務はいつ解禁になったのだろうか。(労働基準法第61条・・・使用者は満18歳に満たないものを午後10時から午前5時の間においてしようしてはならない)いずれにせよ、無茶苦茶な話である。バス会社には重大きな責任があることは言うまでもないが、ツアーを企画した旅行会社も運行実態を把握していなかったことで、大きな責任がある。

 近年、「規制緩和」「自由競争」が叫ばれている。また「価格破壊」で、以前なら信じられなかった価格で商品やサービスが提供されることが多くなった。いずれも、消費者にとって利益の大きいことではあるが、例えばバスのような人命を扱う業種にも「規制緩和」「自由競争」が適しているのであろうか。現場で働く人たちの無理や、安全性の軽視によってもたらされる「価格破壊」は一体誰のためなのであろうか。もう一度立ち止まってじっくり考える必要があるのではないか。そうしないと、もっと大きな事故がおきる危険性があると私は思う。

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