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オレンジ色の時代

 昨日お墓参りに行った後、私が昔通った高校に行ってみました。私が通った高校は田舎ののんびりとした普通科の高校。この地域では男女別学であることが進学校の条件だったので(現在は共学化されました)私の高校は進学校を断念した人の受け皿のような学校でした。勉強もスポーツもたいした成績は残せませんでしたが、演劇や学校放送では全国でも名を残すことができる実績を持っていました。私はそんな学校で取り立てて成績がよいわけでもなく、取り立てて目立つわけでもありませんでした。それなりに勉強をして、それなりに遊んで、それなりに恋をした、そんなごくごくありふれた高校生でした。それでも、たくさん本を読みたくさん思索にふけり、未来への夢をたくさん持っていました。色でいえばオレンジ色、そんな高校生活でした。
 校庭からは金属バットで硬球を打つカーンという乾いた音が聞こえています。野球部の練習のようです。去年は県大会決勝戦で敗れてしまいました、今年こそは甲子園に、そんな意気込みでがんばっているのでしょう。高校時代の私は放課後図書館で本を読んでいたり、友達と話していたり、司書の先生の手伝いをしていました。図書館は3階にあり、校庭がよく見渡せました。私は運動が得意なほうではありませんが、汗と土埃にまみれて練習している野球部の人たちはまぶしく見えました。
 学校の正門前のお菓子屋さんもほとんどそのまま残っていました。夕方お腹が空いたらカップラーメンを買いに行った。そんなことを思い出しました。学校から駅までの道を歩いてみました、私の自宅とは方向が違いますが電車で下校する友達を駅まで送っていくのによくこの道を歩きました。あのころはもっと狭いと思っていた道が今日は案外広く感じました。あのころは友達と2人、3人と並んで歩いていたのに今日は一人で歩いていたからでしょうか。それでも、まぶたを閉じればあのころの友達や私が道の向こうからやってきそうです。オレンジ色の時代を一緒に過ごした友達、今はどこでどうしているか知らない友達のほうが多い。それでもきっとそれぞれの人生に精一杯向きあっていることだろうと思う。仕事で、家庭で、あの頃語り合った理想と現実のギャップに悩みながらも諦めずずっと前を向きつづけているだろうと思う。会えないけれど、そんな友人たちにエールを送りたい。

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