時代の変化
最近軽自動車が売れています。1993年には158万台だった軽自動車の販売台数が1999年には188万台、2006年には202万台とついに200万台を突破した。一方登録車(普通自動車)の販売台数は、1998年の434万台から、2006年には372万台と減少を続けている。実際、若い男性で軽自動車に乗っている人が最近増えてきたことを実感している。私ぐらいの世代の田舎の男だったら、3人寄ればクルマの話題になるくらい、クルマへの関心は高いし、軽自動車に乗ることはなんとなく格好悪いという意識があった。10代後半にはAE86レビン・トレノ、20代前半にはS13シルビアのFRスポーツ全盛時代を過ごしてきた私たちにとって、軽自動車は、お手軽な下駄車というイメージだった。ところが、ここ5・6年ほどだろうか、世の中の意識がずいぶん変わってきた。びっくりしたのが、20歳そこそこのお兄さんが、ダイハツ・タントという軽自動車に乗っていたのである。このクルマは、工藤静香が主演していたテレビCMを覚えている方も多いと思うが、後部座席にチャイルドシートを乗せて、ラゲッジにはベビーカーをのせるのがとても似合うクルマだ。私の世代だったら、乗るのが恥ずかしいと思うようなクルマに、ごく自然に乗っている。カルチャーショックといってもいいだろう。一般に、最近の20代の人はクルマにあまりお金をかけない。クルマを足と割り切って実用性重視で考えているようだ。その後、私も車検で代車のスバル・プレオに乗った。これも軽自動車だが、通勤や買い物の日常的な使い方ならこれで十分じゃないかという気がしてきた。加速は若干悪いが、日本の交通の流れを考えれば十分許容範囲だ。車内だって思ったほど狭くはない。第一燃費はいいし(MTだからなのかもしれないが)、税金も、タイヤなどのパーツも安い。私たちの世代や、それより上の世代の人たちは、クルマに対して幻想を持ちすぎなのかもしれない。しょせんは足だし、道具に過ぎない。道具なら経済的なほうがいいに決まっている。最近の若い人たちの合理的な考え方、なるほどと思うところがあります。
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