里山に登る~高旗山(968m)
八幡太郎こと源義家は東北と関連の深い武将である。前九年、後三年の役という東北地方の戦乱を収め、「天下第一武勇の士」とまで言われた。福島県内にも何ヶ所も義家関係の伝承が残っている。この山もその一つで、義家が奥州遠征の際に旗を掲げたことが名前の由来といわれている。この山の麓には源田温泉といって義家の将兵の傷を癒したと伝えられるいい雰囲気の温泉宿がある。
福島県の中通り(福島市や郡山市などの東北本線沿線)と会津地方を結ぶ県道を外れて山道に入る。源田温泉を過ぎると砂利道になる。所々深いわだちになっているので注意しながらクルマを進める。山道の途中に簡易な駐車場があり、そこが登山口になっている。登山口からしばらくは急な登りになるが、やがて道の両脇に紫色のカタクリの花が咲くようになる。カタクリの花は小さな妖精がうつむいているように見えてとてもかわいい。
ゆっくり登っている老夫婦を追い越し、おじさんに追い抜かれる。おじさんはかなりのハイペースで登っていく。先週も他の山に登ったがそのときに比べれば身体が慣れてきたのか登りがあまり苦にならない。やがて尾根に取り付くと周りの展望が開けてきた。40分ほどで968mの山頂に着く。やや曇ってはいたが猪苗代湖、磐梯山、那須連峰が見渡せすこぶる気持ちがいい。私を抜いていったおじさんが山頂で休んでいたのでしばらく山談義をする。私はガイドブックどおりのコースで来たが、このおじさんは麓の源田温泉から登ってきたそうだ。20分ほどすると私が抜いていった老夫婦も山頂に着いた。歳をとっても夫婦で元気に山登りができるとは本当にうらやましいことです。帰りは30分ほどで山を下り、駐車場から少し下った展望の開けたところで昼食にする。自分で握ったおにぎりは格別の味だった。
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おひさしぶりです。
すっかり春になったね。身体を動かすのにもいい季節だよね。
私は山登りよりは平地のお花を見ているほうがいいみたい。でもやえもんさんのブログの写真で、まるで自分が行ったような気になってます。
自分でにぎったおにぎりは格別だったでしょう。上手にできました!!
投稿: まっきー | 2007.04.22 11:51
暖かくなってきて家の中にいるのがもったいないですね。山の楽しさは頂上からの眺望を楽しみにしながら一歩一歩登っているときだと思います。山頂からの眺望を見るとそれまでの疲れが吹き飛んでしまいます。
投稿: やえもん | 2007.04.22 21:01