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ケッペンの気候区分

 私が持っている社会化の授業で、世界の気候区分を扱った。中学校の社会科で扱う気候区分は、世界の気候を気温と降水量をもとに、熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯(冷帯)、寒帯の5つに区分したものである。温帯はさらに温暖湿潤気候、西岸海洋性気候、地中海性気候に区分している。(帝国書院の地理の教科書の場合)この気候分類は、ドイツの気候学者であるケッペンが考え出した気候区分がもとになっている。この気候区分のすぐれた点は、気候区分の基準が明確である上に、気候区分が実際の植生や風土の特性と一致している点にある。これによると、日本のほとんどが温帯の温暖湿潤気候(Cfa),下北半島や北海道南部の一部などが西岸海洋性気候(Cfb)、中部地方から東北の山岳地帯、北海道のほとんどが亜寒帯湿潤気候(DfaまたはDfb)、沖縄県のうち石垣島や波照間島が熱帯雨林気候(Af)になる。このうち問題は温暖湿潤気候だろう北は青森市から南は那覇市までを含む日本のほとんどがこの気候区分になるのだが、どうも日本人としてはしっくりこない。冬は寒く雪が降る青森と雪が降ったら異常な状態である那覇、できることなら別の気候にしてやりたいものだと思うのだが。

 ケッペンの気候区分の欠点として、アジアやアフリカの気候についてはあまり適切に区分されているとはいえない点が挙げられる。私たちだってそうだろう、地図を描けば、自分の住んでいる地域や国については詳細に書こうとしてしまうが、遠い国や地域、関心の低い国や地域ほど大雑把になってしまう。人は自分の澄んでいるところを中心に世界を見てしまう。当たり前のことではあるが注意しなければならないことである。そんなことを考えながら社会化の授業の構想を練っていた。今度、南半球の国の地南北がさかさまになった図でも見せてみようか。日本が中心にある地図を見慣れた生徒には新鮮だろうと思う、そんなことを考えてみた。

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