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近代日本の青春時代へ11

11 曲がり角の日本人へ~はるかなる時代を生きた人々より  (2007年8月11日)

 17時を過ぎても松山の町には熱い風が吹いていた。私は松山駅の小さなステーションビルの中でお土産を買い足したり、待合室でテレビを見たりして過ごした。発車30分前、改札を通る。今晩の宿となる寝台特急「サンライズ瀬戸」は側線に大柄なボディを休めていた。私は、駅弁とビール、おつまみを買い込んで東京までの13時間の旅に備えた。
 発車10分ほど前いよいよプラットホームに「サンライズ瀬戸」が入線してきた。一部を除いて2階建てで、車体上部をローズレッド、下部をベージュに塗りわけ、その間にはゴールドの細い帯を入れ、これまでの寝台列車とは一線を画したデザインとなっている。サービス面でも、プライバシーに配慮し、寝台車は全室個室で、トイレや洗面所なども清潔感のあるように設計されている。また、これまでの機関車牽引の列車に比べて、電車方式である「サンライズ」は速度が速く、旅先で有効に時間を活用できるようになった。

 列車に乗り込み、個室に入ると、これから13時間、誰にも邪魔されない隠れ家が完成する。広さはたたみ一畳ほどだろうか。狭いが、ベッドの他に、カップホルダー、小さなデスク、ハンガー、BGM装置、冷房の強さを個人で変えることができるのも個室だからできるサービスだろう。既に列車は松山駅を発車していた。駅弁をあけ、缶ビールの蓋を開けちびりちびりとやる。残念ながら海側の個室ではなかったが、その代わりにすれ違う列車を見ることができる。壬生川に停車中に周囲は真っ暗になってしまった。私はベッドの上に横になり、MDウオークマンから流れるポップスを聴きながら目を閉じる。
今回の旅は、幕末から明治時代の末期、日露戦争の頃に活躍した人の足跡をたどることが目的だった。坂本龍馬、板垣退助、ジョン万次郎、幸徳秋水、正岡子規、夏目漱石、秋山好古、秋山真之。それぞれ、経済・政治・語学・文学・軍事の分野で先駆者として活躍した人たちである。坂本龍馬はいちはやく海運と貿易の重要性に目をつけ、大胆な発想で明治維新の立役者となった。板垣退助は全国に自由民権運動が広がり、組織化するにあたって重要な役割を果たした。ジョン万次郎は英語を話せる日本人がほとんどいなかった時期に、日本とアメリカの架け橋となって活躍した。幸徳秋水は日本の資本主義の発達に伴って起きた矛盾を、社会主義を持って解決しようとした先駆者であった。正岡子規は短い生涯をかけて俳句の革新運動に取り組んだ。夏目漱石は近代人の抱える問題に深く切り込みすぐれた小説を残した。秋山好古と真之は、陸海軍でロシアとの困難な戦争を勝利に導くために大きな働きをした。彼らに深く共通するのは、開国し、国際社会の中で地位を確立したいと願うよちよち歩きの近代日本が持っている危うさと可能性をしっかりと認識し、それぞれの分野で先駆者であろうとしたことだろう。彼らの生きた地を歩き、彼らの残した足跡を見つけた。私たちが今生きている時代は、ひょっとしたら日本にとって大きな曲がり角なのかもしれない。そんな時、人は歴史から学ぶことがもっと重要になるだろう。近代日本の青春時代に生きた彼らがもっと光り輝くときが来るのかもしれない。

列車は高松駅に着いた。20分近く停車するので私もプラットホームに降りる。讃岐うどんの店は既に閉まっていた。歩き回っている間に発車時間になった。15分ほどで坂出、まもなく瀬戸大橋を渡る。坂出の街灯りがだんだん小さくなる。やがて真っ暗な海の向こうに小さく見えるだけになってしまった。旅の終わりは近い。

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コメント

こんにちは、やえもん様。本当に、ご無沙汰しています。
「サンライズ瀬戸」が懐かしいです。ホント、動くホテル、という感じで快適だった覚えがあります。
私が乗ったときはちょうど年末で終点が松山まで臨時で伸びていました。坊ちゃん団子と道後温泉が印象に残っています。うどんも美味しいですよね。

こんにちはみかん様。おひさしぶりです。
「サンライズ瀬戸」は、最新の夜行列車で使い勝手がよくとても快適ですよね。全体的には夜行列車は退潮傾向ですが、このような列車が増えることを願っています。
どうぞ、またコメントをください。ありがとうございました。

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