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里山に登る~五十人山(883m)

 阿武隈山地はあまり高い山は無いが、人里近くに山があるために、それぞれの山に伝承がある。いわばその地域の歴史と共にある山が多い。今日登った五十人山もそんな山である。
 田村市中心部の船引から国号288号線を阿武隈山地に分け入っていく。常葉の集落を過ぎると人家がめっきり減る。山はそれほど険しいわけではないが、働く場に恵まれず過疎が進んでいる。国道399号線に入り小さな峠を越えると葛尾村に入る。まもなく小さな集落が見えてくる。人口1500人ほどの葛尾村の中心集落である。山間の小盆地に民家と村役場、学校が肩を寄せ合うように並んでいる。中学校のそばの小さな公園にクルマを止め、ここから登り始める。すぐに尾根に取り付き、ゆるやかな上り坂になる。私がカサカサと落ち葉を踏む音とチリンチリンという熊よけの鈴の音を除いては何の音も無い。立ち止まればかすかに聞こえる風の音だけになる。私達は普段音に囲まれた生活を送っているので、こんなに静かな環境は貴重だ。尾根歩きで落葉樹が多く登山道まで日が射している。2合目、3合目と標識が立っており、どのくらいまで登っているのかよくわかる。歩き始めておよそ1時間で2つのピークを持つ山頂に着いた。山頂には大きな岩があり、この地域に伝わる伝承では、平安時代初期の武官で、東北地方にいた蝦夷とよばれる人々を平定するなど大きな功績を残した坂上田村麻呂が、遠征の際にこの岩の上で侍従50人を座らせて戦略を練ったそうだ。今は小さな祠がその岩の前に置かれている。私はその少し下の風を避けることができる岩の影に座って自宅から持ってきたおにぎりを食べる。風さえ無ければ太陽が照っていて気持ちよいのだが、岩の陰まで風は容赦なく吹き付ける。だんだん西の空に雲が出てきた。もう少し山頂でゆっくりしていたかったが、寒くなってきたし、雨に振られると困るので早めに下山する。

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