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大阪・京都・神戸 私の三都物語 ⑥

【5 平清盛の夢の跡(下) 12月29日】

 1180年、皇族の以仁王が発した令旨が全国の源氏の一族に向けて発せられた。これに呼応して、伊豆で源頼朝が、木曾で源義仲が挙兵する。これをきっかけに全盛を誇っていた平氏政権は一気に滅亡へ向かうことになる。翌1181年、平清盛は「葬儀などは無用。頼朝の首を我が墓前に供えよ」と遺言を残しこの世を去った。その後、源義仲に都を追われた安徳天皇と兵士はここ須磨に陣を敷いて再び都を取り戻そうとした。一方、京都の統治に失敗した源義仲は源義経との戦いに敗れた。1184年、源義経は一の谷に構える平家を駆逐しようと戦いを挑もうとしていた。

 須磨浦公園駅に戻り、駅のすぐ西側にある敦盛塚(清盛の甥、敦盛の墓)にお参りし、一の谷の古戦場址に向かう。この駅の東側が一の谷の古戦場の址だと言われている。それにしてもここは天然の要塞である。南には大阪湾、しかも潮の早い明石海峡はすぐそこである。北には先ほど登った険しい山、東西に細長い平地である。海での戦いは平家の得意分野であるし、北側の山は乗り越えるのが困難な険しさ、東西の細長い平地を警戒すればいいのだから、守りやすい地形である。今はその細長い平地に、海側からJR山陽本線、国道2号線、山陽電鉄船が並走している。その間に松林があり、そこに一の谷の古戦場がある。ここから急な九十九折の石段を登り、一段高い住宅地に出ると安徳天皇の安在所跡がある。背後は山、海からは急な坂、完璧なはずの立地である。しかし、まさかが起こった。義経達は急な崖を駆け下りて平家を攻め、平家側は大混乱に陥り、海へ逃れた。それにしても幼くして天皇にされ、8歳で壇ノ浦に沈んだ安徳天皇は政争の第一の被害者であろう。せめてもの救いは、かつての安在所が地域の人たちの手できれいに整備されていることか。

 須磨浦公園駅からの電車は、6両編成に乗客は私のみ。駅ごとに乗客を乗せていく。板宿駅で地下鉄山手・西神線に乗り換え、西神中央を往復してから、新長田でさらに地下鉄海岸線に乗り換え和田岬で降りる。すぐ近くにはJR和田岬駅があるが、日中は列車の発着が無く廃駅のようだ。工業高校の脇を通ると運河を橋で渡る。このあたりがかつて清盛が海洋国家を目指して作った大輪田の泊の址である。現在でも港湾地帯になっており、倉庫などの建物が多い。その一角に清盛塚がある。ここは、清盛を祭って作られたもので、小高く土盛りされたところに石でできた供養等と清盛の像がある。晩年の象なのだろうか、優しそうで福福しい僧侶の姿をした清盛である。この場所こそ、清盛にとっては、海外貿易を活発化させる夢を託した場所である。今はこうして神戸の町と港の行く末を見守っている。
 その後、三宮に出て、ポートライナーに乗り未来的な町並みのポートアイランドを走り神戸空港に出た。ポートライナーは東京のゆりかもめや大阪のニューとラムと同じように軌道をゴムタイヤで走行する鉄道の一種である。騒音が少なく、勾配に強いメリットがある私にとって空港は楽しいところである。まだまだ飛行機に乗ることが特別なイベントだからであろう。真新しいターミナルビルを歩き、飛行機を見ながらコーヒーをゆっくりと飲んだ。再びポートライナーに乗って三宮に戻り、現在の神戸港を見に行く。みなと元町で地下鉄を降りる。既に陽は西に傾いている。港には客船や貨物船などがたくさん並んでいた。だんだん暗くなっていく。海は刻々と色を変え、やがて漆黒の闇の海となった。それに代わって船や街の明かりが美しい。周りはカップルや夫婦ばかりだが、私は気にしない。暮れゆく港を見ながら空想上の平清盛に話しかけていた。私「清盛さん、どうですか今の神戸は。あなたが託した海への夢は、今のこの町でしっかりと花開いていますよ。現在の日本は世界中の国々と貿易をしています。しかもこの町は戦争で焼け野原になっても、大地震でたくさんの人が犠牲になっても、また立ち上がりまた立ち上がろうとしていますよ。人間って本当にたくましいですね。夢を持ち、懸命に働く人たちがいる限りこの町はきっと栄え続けますよね、きっとそうですよね、清盛さん」
 空想上の平清盛が微笑んだような気がする。気がつけば周りには誰もいない。身体がすっかり冷えてしまった。ここから南京町は近い。紹興酒でも飲んで身体を温め、美味しい料理でも食べようと思う。まだ午後6時、夜はこれから長い。

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