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大阪・京都・神戸 私の三都物語 ⑩

【10 旅の終わりに】

 帝塚山は、明治時代に開かれた高級住宅地である。阪堺電車の走る通りを外れると、区画が広くゆったりとして落ち着いた住宅地になっている。万代池という池のほとりで一休みすると、再び阪堺電車の線路を越え、住宅地を西に進む。左手にお嬢様学校として知られる帝塚山学院、右手に南海帝塚山駅が見えてくる。その前方に木々に覆われたこんもりとした丘が見えてくるが、これが古代の豪族である大伴金村が眠る帝塚山古墳である。この古墳のてっぺんの高さが20m、おそらく古墳自体の高さは10m.ほどだろうから、この周囲の標高は10m.程だろうと推定される。

 帝塚山古墳を過ぎると急な下り坂になると共に、高級住宅地から、家と家が接しそうなほど混みあった普通の住宅地になった。前方に大きな森が見えてきた。全国の住吉神社の総本社である住吉大社である。住吉大社は海の神である住吉三神と仲哀天皇の后である神功皇后を祀っている。明日は元日なので、すでに露天が準備をしていたが、それを掻き分け、4つある本殿を一つ一つ参拝していった。このあたりまで来ると、上町台地も周囲と2~3m.程度高いだけである。この神社の南にはその名の通りの姿をした細井川が流れており、大阪城から始まった上町台地の旅もこれで終わりにする。あとは、大阪空港に行き、飛行機で福島に戻るだけである。既に午後1時を過ぎ、歩き回ったからかなり空腹であるし、大阪での最後の食事だから大阪らしいものを食べようと思ったが、なかなか適当な店が見つからなかった。歩き疲れて足も痛いので結局南海電鉄住吉大社駅の中にあるハンバーガー店でハンバーガーとフレンチポテトを食べた。
 
 再び阪堺電車で天王寺に戻り、地下鉄で梅田に出て、阪急梅田駅から空港行きのバスに乗る。阪神高速池田線の渋滞を心配していたが、とてもスムーズに走り30分ほどで伊丹空港のターミナルビル前に着いた。福島行きの離陸まで1時間半ほどあるので、土産物を買い込んだり、10分100円のインターネットで福島県の天気を調べたりしていた。大阪は晴天であるが福島は12月としては記録的な大雪になっているようだ。空港からはクルマを運転して帰ることになっているから心配になる。落ち着かないまま過ごしているうちにたちまち離陸の時間が迫ってきた。

 福島行きの飛行機は、50人乗りのボンバルディアCRJという飛行機である。小さな飛行機だがジェット機である。バスに乗り飛行機のそばまで行き、タラップを登って搭乗する。座ってしまえばさほど狭さは感じない。ただ窓が低いところにあるので外がやや見にくい。外は既に暗い。家々の明かり、店の看板、車のヘッドライトが小さな光のかけらとなって飛行機の小さな窓から見える。私は腰を前にずらし、のけぞるような姿勢になって光の宝石箱に見入っていた。そのうちにキャビンアテンダントさんが飲み物を持ってきた。わたしはコンソメスープを選んだ。スープを飲み終えると、疲れがでてきたのかしばらくうとうとしていた。やがて、目が覚めると飛行機が降下を始めていた。左側の窓に町街明かりが続いている。栃木県の佐野上空であろうか。間もなく大雪の福島に着く。旅は間もなく終わる。(終)

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