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みちのおくへ~下北・津軽紀行 ②

【② みちのおくの突端へ】

 脇野沢港を出航したフェリーは、晴天の陸奥湾を西へと進んでいる。風は強いが波はきわめて穏やか、船室にいるのがもったいないので甲板に出て陸奥湾の潮風と太陽を身体全体で浴びていた。そうしながら昨日から今日のことを振り返っていた。

 昨日は大湊駅で学生時代の友人と11年ぶりに会い、酒を飲みながらお互いの近況を報告しあった。11年の間にお互い色々あったけれど、ここにこうして一緒に酒を酌み交わしあえることが何よりも嬉しい。次に会えるのは何年先になるのかわからないが、またぜひ会いたい。今朝は下北半島の西にある脇野沢港まで送ってきてくれた。そういえば学生時代は楽しかったな、そんなことを考えていた。戻れるものなら戻りたいがそれはかなわない、しかし、あの時代の最大の遺産がたくさんの友人達だ。

 脇野沢港を出てしばらくすると鯛島という小島が見える。見ようによってはクジラが浮上しているようにも見える。その奥にあるのが義経伝説もある九艘泊という漁村である。前方にはうっすらと津軽半島の低い山々が見えてきた。フェリーで1時間だからたいした距離ではない。
 蟹田港で降りると、蟹田駅を目指して歩く。蟹田は国道280号線に沿って細長い集落がある。フェリーの蟹田港から蟹田駅までおよそ20分かかった。蟹田から竜飛崎を目指すが、次に乗る津軽線の列車の発車時刻までまだ1時間以上ある。時間を持て余すことを恐れていたが、駅近くのコンビニエンスストアに行って雑誌を立ち読みしたり、駅の待合室で文庫本を読んでいるうちに列車の発車時刻になった。

 津軽線の列車は懐かしい冷房無しの列車であった。窓を大きく開け津軽半島の緑色の風を吸い込む。蟹田の次の中小国駅はかつては小さな駅だったが、現在では、北海道へ向かう津軽海峡線が分岐して、特急「白鳥」や寝台特急「北斗星」「カシオペア」などが行き交う重要な駅になった。中小国を過ぎると山越えになる。非力な国鉄型のディーゼルカーは思いっきりエンジンをふかして勾配に挑む。坂越えがひと段落すると津軽二股駅、右側に新幹線のような立派な高架橋が見えてくる。先ほどの津軽海峡線である。将来は北海道新幹線も走ることになるが、そのころ津軽線はどうなってしまうのだろうか。

 終点の三厩駅前は広場の他は林が続いているだけ。その駅前から竜飛岬行きのバスに乗る。私は後ろから2番目の座席に座る。バスは役場や病院、学校などきめ細かく止まり、お客もが入れ替わっていく。だんだん海と山が迫り、荒涼とした漁村風景になってくる。バスは竜飛漁港でいったん引き返し、急な坂を上ると竜飛岬に着く。

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