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結核はまだ終わらない

 現在の作家や脚本家が若くして病死する登場人物を考えるときに脳裏に浮かぶのは白血病であろう。治療法が進歩し、死亡率が低下してきたとはいえ、まだまだ白血病は死亡率の高い病気である。これが、1950年代までであれば、若くして病死する人の死因といえば結核であった。高杉晋作(長州藩の志士、奇兵隊をつくった)、沖田総司(新撰組隊士)、樋口一葉(作家)、滝廉太郎(作曲家)、石川啄木(歌人、俳人)、梶井基次郎(作家)、新美南吉(童話作家)などの人々が20代から30代の若さで結核により亡くなった。その後、ストレプトマイシンなどの抗生物質による治療効果の改善、BCG接種による予防、栄養状態、衛生状態の改善により患者数も死亡者数も減少した。すでに結核は過去の病気だと思う人が多くなった。
 しかし、ここ数日降って湧いたように結核の恐怖がよみがえりつつある。お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかが結核で休養に追い込まれたことで、これまで結核という言葉に触れたことがない人までこの病気のことを認識したからである。
 結核菌は、肺や帳、皮膚、髄膜、骨など、身体の様々な部位に寄生する。その中で最も多いのが肺で、肺組織が破壊され、喀血(肺から血を吐くこと)を起こし、最悪の場合窒息死にいたることがある。ただし、結核菌に感染しても、症状が現れないことが多く、私も中学生時代にツベルクリン反応陽性(つまり結核菌に感染しているが、あるが、免疫機能によって発症は抑えられている)であったが、その後も症状は現れていない。ただし、病気などで免疫が低下した人や高齢者は発症することもある。発症した場合の初期の症状は、微熱(37℃程度)、倦怠感、食欲不振など、風邪などと同じような症状であり、気づきにくい。血痰や喀血を起こすようになったらっかなり進行した状態である。現在、日本は先進国の中ではやや結核の患者が多い状態にあるという。また、過去に感染した人が高齢になることにより発症しやすくなり、患者が増える恐れさえあるという。この件をきっかけに、私たちが関心を持つことが大事なのだと思う。

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コメント

ホント、結核って怖いと思います。
私は人より免疫力が弱いので、日頃から衛生については気を使っています。風邪でもインフルでも、かかってしまってからでは事が大きいのでね。
でも、この件に関して言えば、一番怖いのは、「知らない」ということ。
正しい知識と正しい対処を知っていれば、必要以上に怖くないことだし、他の人を拒否することもなくなります。
マスコミの人には「正しいことを伝える」という使命を果たして欲しいと思います。


「正しいことを伝える」ことは本当に大切だと思います。今回の場合、1回見ただけの観客が結核に感染する確率はほとんど無視していいくらいだと思います。それよりも、報道の仕方によっては患者や感染者への偏見を増すことになります。厳密に言うと私も感染者ですし、感染者の大部分が発病しないまま一生を終えます。そんなことも伝えて欲しいです。今のままでは患者になった人が悪者扱いされそうです。

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