岬めぐりの銚子電鉄 5
4 外川~犬吠~笠上黒生~銚子
外川から乗った電車は、車掌さんが慌しく動き回っていた。見てみると戸袋の窓ガラスが割れていた。私も若い車掌さんを手伝って応急処置を手伝う。
犬吠は土産物屋を併設した屋や大きな駅で、駅前には廃車を再利用したレストランもある。さすがに人も多い。はじめに、山に向かって歩く。地球の丸く見える丘展望台を目指す。展望台からの景色は良かった。東には犬吠埼、そして太平洋。本当に地球が丸く見えるようだ。南には外川の港町、西には九十九里浜に続く海岸、北には銚子市街と利根川河口。惜しむらくはあまりの強風で長い時間たっていられないことである。
展望台の前からバスに乗り、犬吠埼で降りる。灯台を見て、波しぶきがかかりそうな海食崖の遊歩道を歩く。銚子駅まで歩いて戻るとさすがに喉が渇いた。さっきの電車レストランでアイスコーヒーを飲む。古い電車を徹底的に改造してあった。
佃煮やぬれせんべいを買いこむといよいよ帰り道に着く。途中の笠上黒生駅で電車を折り、交換(単線の鉄道での列車のすれ違い)をみるために1本電車を遅らせる。これで銚子電鉄のすべての駅に降りたことになる。
この駅で笠上という俳優か女優が黒生ビールのテレビCMでもやったら面白いだろうなと思う。そんなバカなことを考えながら20分あまりを過ごす。やがて、銚子行きの電車がやってきた。もう既に今日だけで何度も乗った区間だが最後となると車窓を見るのにも気合が入る。本銚子の坂を下ると銚子市街地に入る。今日何度目かのデキ3を見ると間もなく調子駅である。私は駅前の店でさらにお土産物を見て、銚子市役所に止めたクルマで帰途についた。
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