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北海道の歴史を歩く 6

【8月7日 はるかなる人の面影をたどる】

 夕張を発車したわずか1両のディゼルカーはわずかな客を乗せ、追分に13時33分に着いた。ここから室蘭本線の普通列車に乗り換える。室蘭本線は長万部~東室蘭~苫小牧~追分~岩見沢と室蘭~東室蘭を結ぶ鉄道である。このうち、長万部~東室蘭~苫小牧(正確には隣の沼ノ端)間は、函館や室蘭、登別などと札幌を結ぶ幹線として活況を呈している。しかし、苫小牧~追分~岩見沢間はかつては夕張をはじめとする石狩炭田の石炭を室蘭港に運ぶため、長い編成の貨物列車が行き交ったが、今では2~3時間に1本程度短い列車が走るだけのローカル線になっている。しかし、かつての栄光のなごりか、そんなローカル線でも駅のつくりは大きく、まっすぐな複線の線路は幹線そのものである。
 追分13時40分発の2両編成のディゼルカーに乗る。ひとりで1つのボックスを独占できるほどのお客、JRには申し訳ないけれど一番快適な乗車率である。国鉄時代の古いディーゼルカーで、エアコンはない。窓を開け放って勇払平野を吹き渡る風を取り込むと、少し生暖かい風が入ってくる。もう少し涼しければ文句なしだが、本州の数に比べればやはり爽やかだ。

 製紙工業や自動車工業を中心とする工業都市の苫小牧駅で同じ室蘭本線の普通列車に乗り換える。コカコーラの缶のような塗装の3両編成の電車である。かつては急行列車にも使われた車両である。ボックスシートを中心にした懐かしいタイプの電車である。乗客はさっきまでとは変わって多く、電車なのでスピードも速い、行き交う列車の増えて活気に満ちた旅になる。苫小牧の市街地を過ぎると、左に太平洋、右に樽前山を見ながら進み、15時17分登別に着いた。

 登別から、9種類の泉質を楽しめると言う登別温泉を目指す。ただし、バスの発車まで30分強あるので、駅前を歩く。この町から知里幸恵(1903~1922)が生まれた。彼女はアイヌ民族である。彼女の少女時代、学校教育では、アイヌ民族は劣った存在として、大和民族への同化政策が進められていた。アイヌ語も、アイヌの伝統的な叙事詩であるカムイユカラを後世に残したい、それを強烈に自分の使命だと感じたのだろう。彼女は言語学者である金田一京助の援助を受けながら、カムイユカラをアイヌ語(表記はローマ字)と日本語訳で記録した。1922年9月18日、その記録は完成した。その晩彼女はわずか19年の生涯を閉じた。まるでカムイ(アイヌ民族が信仰する自然の中に存在する神々)たちがその才能を惜しんで、自分達の手元につれて帰ったかのようだ。彼女が残した記録は、、金田一らによって「アイヌ神謡集」として刊行され、現在でも岩波文庫で販売されている。
 彼女がここに生きていた時代からすでに100年が経過していて、生家などはとくに残っていないが、幸恵が生まれ育った町を歩いてみたいと思った。アスファルトの道路、コンクリートの建物、これらも想像力があれば時代を超えた風景に変わってくる。かつてここに生きた人と少しだけ同じ空気を吸う、これこそ旅の醍醐味だろう。

 バスに乗り登別温泉に行き、旅館に行き9種類の泉質を愉しんだ。1時間以上温泉に入っていたから、最後は少しのぼせてしまった。再びバスで登別駅に戻り、17時48分発の特急北斗15号に乗る。ここまでの疲れが出たのか、たちまち眠ってしまった、目が覚めたのは札幌到着の直前で、札幌の町明かりが銀河のように美しかった。

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コメント

毎回思いますが…いい旅をしていますよね。
私は高校の修学旅行で北海道へ行きましたが、娯楽メインで楽しく過ごしました。
今、この歳でもう一度旅行することができたならまた違う角度で歴史や食べ物を楽しむことができると思います。
やえもんさんの旅日記、楽しみにしています。


やえもんが発車したの?

たぶんこのような旅は、ある程度年齢を重ねて、色々な経験をしてはじめて可能になるのかもしれません。まっきーさんも、10代、20代の頃とはまったく違った角度で旅ができるのかもしれません、秋は日本が最も美しくなる季節です。ぜひ日本を満喫してください。

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