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北海道の歴史を歩く 7

【8月8日 北海道の屋根を行く】

 8月8日、今日もいい天気である。北海道に来て毎日好天が続いている、曇り男の私としては非常に珍しいことだ。今日は札幌から鉄道で釧路を経て網走まで行く。この区間は私がこれまで乗った日本の鉄道の中ではもっとも車窓の面白い区間だと思う。楽しみの多い日である。

 札幌9時4分発の特急「スーパーおおぞら3号に乗る。シルバーのステンレスボディに両端をラベンダブルー、アクセントにライムグリーンとレッドが入る。スタイリッシュでスマートなデザインである。この車両の真価はそれだけでなく、振り子式車両といって車体を傾斜させることにより急カーブでも安全に高速で通過できるようになっている。
 札幌から新夕張までは昨日と同じルートである。新夕張からは1981年開業の石勝線である。札幌から帯広、釧路に向かうには、かつては函館本線を旭川に近い滝川まで行き、富良野、新得と遠回りをしていた。石勝線の開業により、札幌から帯広、釧路までは大幅に速くなった。石勝線開業前の1978年11月の時刻表によると、特急おおぞら1号は、札幌を9時に出発して、帯広12時56分(3時間59分)、釧路15時2分(6時間2分)だったのが、2009年7月には、札幌9時4分、帯広11時34分(2時間30分)、釧路13時3分(3時間59分)と、かつて帯広までかかる時間でおよそ130km.先の釧路まで行けるようになった。

 新夕張からはひたすや山と森の中を走る。うっとうしいほどまとわりついてくる道路さえほとんどない。トマム駅の近くにはそれまでの車窓から一変して高いビルがある。アルファリゾート・トマムである。この列車も停車したが、乗降はまったくない。トマム駅を発車すると、さっきまでと同じように森と山ばかりになる。
 狩勝峠の長いトンネルを抜けると、眼下には十勝平野の広々とした景色が広がってくる。十勝平野は区画の広い畑が広がって、豊かで気持ちのよい景色である。高架橋に上がると帯広、人口17万人とは思えないほど建物が密集していて、都会的な風景である。
 幕別を過ぎると十勝川を長い鉄橋で渡ると丘陵が迫ってきて池田に着く。ここから北見へ向けてちほく高原鉄道が分岐していたが、2006年に廃止された。私は2005年8月にこの鉄道に乗った。当時のプラットフォームが同じ姿のまま残っていた。ここを過ぎるとカーブが多くなるが、「スーパーおおぞら」は、振り子式車両の真価を発揮して軽やかに走りぬける。車窓も素晴らしい。海あり、湿原あり、山ありと役者がそろっている。降りるのが惜しくなるような素晴らしい車両だったが、列車は釧路の市街地に差し掛かりスピードを落とし始めた。車内がざわついてきた。

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