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北海道の歴史を歩く 13

【8月11日 特急「オホーツク」奮闘す】

 8月11日、旅の最終日になった。今日もとてもいい天気である。朝食を済ませたら網走川に沿って河口付近まで歩いてみた。暑い、しかしどこか風が爽やかだ。この6日間、雨どころか雲さえほとんど出なかった。私は雨男ではないが、旅行中は曇りのことが多い。
 
 網走駅には9時過ぎに着いた。縦書きの網走駅の看板を見る。駅の看板は横書きが多いが、網走駅は網走刑務所を出所した人が人生の再起をかけて故郷へ旅立つ駅である。これからの人生を横道にそれずにまっすぐに生きて欲しいと願って縦書きの看板が作られたという。
 網走発9時30分の特急「オホーツク4号」は、四角い顔のディーゼルカーの5両編成であった。白いボディにラベンダーとライトグリーンの帯を巻いて精一杯のおしゃれをしているが、古さは隠せない。この列車に使われている車両は、北海道の特急ではもっとも古いタイプのものである。しかし、シートはすわり心地の良いものに換えられていて、札幌まで5時間強の旅を快適に過ごせそうである。

 エンジンの唸りが上がり網走駅を発車する。網走発車時点で乗車率は25%ほどであろうか。特急ではあるが、あまり旭川と網走を結ぶ石北本線はカーブが多く、途中に峠越えもあり、非力な古いディーゼルカーには難所つづきである。網走から旭川までの238km.に3時間41分もかかっている。(この間の平均65km/h)
 網走湖岸を進んだ特急は、女満別(めまんべつ)に着く。ここからは森と畑の中を進む。網走を出ておよそ45分、規模の大きな市街地が見えてくると北見である。ここで乗客が増え、半分くらいの席が埋まった。北見発車10時19分、留辺蕊(るべしべ)という難しい読みの駅を発車すると、再び山の中へ分け入ってくる。この先に常紋トンネルというトンネルがあるのだが、このトンネルはいわくつきのトンネルである。トンネルの周囲は無人地帯、道路が整備されてなく資材の運搬が困難な中、本州などから集められた労働者が厳しい条件で働かされて、亡くなった者はそのまま埋まられたばかりか、人柱にもされたらしい。このトンネルはそれらの死者の亡霊が出るという噂がある。そんな残酷な歴史を秘めたトンネルなので、ぜひ見ておこうと思った。ところが、ふと目を覚ますと生田原に停車したところであった。すでに常紋トンネルを過ぎていた。
 遠軽で列車は向きを変え、網走支庁と上川支庁を分ける峠へのアタックを始めた。エンジンがうなりを上げるが、きつい上り坂では60km/hくらいまで落ちる。少し離れたところには、高速道路並みの高規格の上川白滝道路が整備されていて、あちらの車の流れの方が速い。今のところ、この道路の整備は峠越えの部分だけであるが、道央自動車道から北見市、網走市方面までつながったら、そのときには「オホーツク」の大きな脅威になると思う。おそらくこれからは高速道路の建設は進まないとは思うし、そんな時代ではないと思うが。

 峠を越えた列車は速度を上げ、層雲峡の入り口になる上川を発車すると平地が広がる。徐々に人家が増え、やがて高架橋に上がると旭川も近い。さすが道内第2の人口を誇る旭川市の市街地は立派である。高架橋を工事中の旭川駅には13時11分に着く。ここから「オホーツク4号」に乗る乗客は少ない。旭川から札幌までは、30分ごとに特急「スーパーカムイ」が走っていて、こちらの方が速いし車両がきれいだからである。この列車が13時13分に旭川を発車して14時45分に札幌に着くが、旭川13時30分発の特急「スーパーカムイ30号」は札幌着14時50分である。17分のアドバンテージをわずか5分までに縮められてしまう。平均速度はオホーツクの89km/hに対して、スーパーカムイは103km/hである。
 旭川を発車した特急「オホーツク4号」は、ようやく特急らしい速度で走り始めた。老体に鞭を打つようにエンジンはうなりを上げるが、乗り心地は意外にもいい。不快な振動や揺れがあまりない。深川を過ぎると地図の上に定規で線を引いたようにほぼまっすぐな線路が続く。水田も多くなり、畑が多かった道東とは異なった景色になる。この周辺、列車は美唄(びばい)を通過する。ここも夕張と同じく、旧産炭地であった。ここだけではない、上砂川、三笠、歌志内、芦別、どこも旧産炭地から再建を図っているところである。

 今の北海道は、過疎化、漁業の不振、財政問題など、たくさんの問題を抱えている。札幌だけ栄えて他の地方は人口流出に苦しんでいる。しかし、北海道を開拓するために血と汗を流しながら奮闘した人やその子孫の方々やたくさんいる。アイヌ民族の人々、ウィルタ民族の人々も伝統文化を守っている。そして雄大な自然がある。今は苦しくともいずれ光が見えると思うし、それを担える人材があると思う。私もそれを心から願っている。
 特急「オホーツク4号」は岩見沢を発車し、札幌へ向けてラストスパートを始めた。網走を発車してまもなく5時間になろうとしている。札幌はもうすぐである。そして、非常に断片的ではあったが、北海道の歴史をたどる旅も間もなく終わる。(終)

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