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熊野・南紀~神々の棲む森、神々の棲む海 3

【12月27日 やさしい自然、やさしい風景】

 特急「南紀」は、伊勢市や鳥羽への参宮線が分岐する多気を過ぎると深い山に分け入る。人家もめっきり少なくなり、通過する駅も短いプラットフォームの無人駅ばかりになる。線路もカーブが多くなり、特急はわずかな直線を見つけてはエンジンをふかし加速しながら走っていく。久しぶりに少し大きな集落があると列車は速度を落とす。三瀬谷である。特急の停車駅だが、駅前に小さなマックスバリューがあるだけの集落で、ほかの幹線なら特急停車駅にならないような小さな町だ。三瀬谷を過ぎると右にカーブを切り宮川の鉄橋を渡る。はるか頭上には紀勢自動車道のコンクリート橋が見える。古い鉄道は地形に従って左右に細かいカーブがあるが、あちらは山があればトンネルを掘り、川があれば橋で越える。今は多気JCTから大内山ICまでのわずかな区間しかないが、これがもっと伸びたら、特急「南紀」にとって手強いライバルになるだろう。ひたすら山の中を走り、久しぶりに海が見えると紀伊長島に着く。ここまでで既に名古屋から2時間10分かかっている。最近の列車は速度が速いから、2時間10分も乗るとずいぶん乗ったなぁと思うようになったが、私が降りる新宮まではあと1時間8分、終点の紀伊勝浦までは1時間25分かかる。南紀はまだまだ遠いところなのだ。
 交通が不便なのは悪いことばかりではない。海に近いのに、列車で通り過ぎる川がどれもきれいなのだ。川族の石まで透けて見えるほどの清流ばかり、これにはさすがに感心した。

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 列車は尾鷲に着いた。ここはやや大きな町でたくさんの乗客が大きい荷物を抱えて降りていった。改札口には久しぶりに帰る家族を待つ人が身を乗り出すようにして迎えていた。私の乗った最後部の車両がちょうど改札口の目の前だったので、感動の再会の様子を見ることができた。尾鷲は山も海も美しいけれど、人々は生きるためにはここを離れざるを得ない、しかし簡単には離れるわけにはいかない人がいる。そんな人が再開し束の間寄り添う。いい風景だなと思いながら見ていた。熊野市を過ぎると平野の中を走るようになり、特急らしい速さを取り戻す。熊野川を渡ると新宮に着く。名古屋から3時間18分、ずいぶん遠くに来たと思う。初めての新宮はうw議がいらないくらい暖かかった。ホテルにチェックインするとすぐにホテルを出て町を散策する。1時間ほど歩きまわり、ホテル近くの居酒屋に入る。お店のおねえさんは親切で、見どころをたくさん教えてくれた。

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