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熊野・南紀~神々の棲む森、神々の棲む海 1

【12月27日 富士山を見ながら】

 旅の途中に目が覚めると、「あ、俺今何をしているのだろう」と思うことがある。今朝もそうだった。昨日まで仕事もしようでもあわただしくてバタバタしていたし、疲れもたまっていた。攻めて旅立ちは体調も気分もすっきりとさせたかったが、仕事や年末の準備もおろそかにできないし、せめて正月くらいは家族と過ごしたい。特に今年は甥が生まれたし、年末には弟が結婚した記念すべき年だから。東北新幹線やまびこ206号は、そんなうすぼんやりした頭でいる私を乗せ、大宮駅に向けて速度を落とした。
 東京駅でのぞみ161号に乗り換える。カモノハシのくちばしのような形の先頭部を持つ700系である。車内は台湾高鉄の700T型とそっくりである。新幹線車両に日本より台湾で先に乗るとはなんだか変な話である。東京を発車し、多摩川を過ぎるとまもなく武蔵小杉駅を通過する。武蔵小杉には既に東急東横線とJR南武線の駅があるが、今度新幹線と並行するJR横須賀線・湘南新宿ラインの駅もできる。それを見越してか真新しい高層マンションが立ち並んでいる。新横浜を過ぎ、相模川を渡る直前には圏央道の高架の橋げたが立ち並んでいた。小田原を過ぎるとみかん畑にたわわに実ったみかんがまぶしい。三島を過ぎると茶畑が増える。東海道新幹線の車窓は意外と面白い。そう思ってみているうちに富士山が見えてきた。少しだけ雲がかかっているがやっぱり形の整ったきれいな山だ。そんなことを書いたら太宰に冷笑されそうだが。静岡を過ぎ、安倍川、大井川と南アルプスを水源とする大きな川を渡るが、いずれも冬なので水量が少ない。越すに越されぬ大井川も歩いて渡れそうな感じである。
 浜名湖を過ぎると名古屋まではあっという間。私はのぞみ161号を名古屋で降りた。福島では冷たかった空気が名古屋では少しだけ暖かかった。

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