熊野・南紀~神々の棲む森、神々の棲む海 7
【12月29日 新宮にて】
12月29日、今日もいい天気だ。トヨタ・ヴィッツに乗り込み、新宮の街中の狭い道を抜け、神倉神社に向かう。神倉神社は当初の予定にはなかったが、一昨日の夜に行った居酒屋のおばさんにぜひと勧められたので行くことにした。小さな駐車場にクルマを止めるとすぐに鳥居があって、階段の下で地元のおじさんが柏手を打っている。横着なおじさんだと思ったが、階段を見上げるとそういうことかと思った。あまりにも急であまりにも歩きにくそうなでこぼこの石段がずっと上まで続いているのだ。これは大変そうだと思ったが、ここまで来たからには引き返すのも癪だし登ってみることにする。階段は、45度どころか60度くらいの傾斜で登っていくような気がするほど急である。足を踏み外さないように注意しながら歩く。
10分くらいで一番上まで着いた。振り返ると新宮の町並みどころか太平洋まで見渡せる絶景である。小さなお社と大きな岩がある。うっすらかいた汗がひくまで休んでからお参りをして山を降りる。山を降りた後、再びクルマを走らせると間もなく熊野速玉大社に着く。新年の準備か巫女さんが忙しそうに動き回っていた。すぐわきにはゆったりと流れる熊野川、大きな神社だがのんびりとしたいい神社だった。
この後、浮島の森というところに行く。ここは、沼の中に木が生えた島が浮かんでいるというものである。もっとも、現在は島が岸に座礁したような形になっている。ここは北方系の植物や南方系の植物が混じり、貴重な生態系になっているという。いろいろな植物を見て回るのが面白かった。それ以上に面白かったのが話し好きな受付のおばさんで、今日の4時に息子一家が返ってくることから、いろんな話を聞いた。私も楽しかったが、さすがにここに円円引きとめられるのも困るので、30分ほど話したところで例を言って浮島の森を後にした。
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南紀ってなに?
投稿: BlogPetのガーベラ | 2010.04.11 15:27