熊野・南紀~神々が棲む森、神々が棲む海 9
【12月30日 熊野本宮大社】
伏拝王子を出発して、まもなく舗装道路が終わる。両側は崖で12月末なのにシダは青々としている。屋久島に行った時にも台湾に行った時にも感じたが、暖かい地方の冬は明るくていいなぁと思う。私が住む福島県は寒いし、雪が降るし、落葉樹が多く森は丸裸になってしまうし。そんな生気に満ちた森の中を進む。途中中辺路をそれて、熊野川を見下ろすことのできる尾根に立ち寄りながら進む。山道が急に終わり階段を下りると住宅団地になる。あまりの景色の変化に戸惑うが、中辺路の一部が住宅団地の中に取り込まれてしまったようである。その住宅団地のはずれに小さなお宮がある。これが祓戸王子で、熊野本宮大社は目の前である。お宮の周りにはクスノキやカシの木の大木がある。発心門王子を出発して3時間近くが経過し、さすがに疲れてきたが、ここはもう少し、頑張ろうと思う。まもなく熊野本宮大社の鳥居をくぐる。
熊野本宮大社へ参拝を済ませる。ここで面白いものを見つけた。黒いポストでる。ポストといえば赤いのが当たり前であるが、熊野本宮大社では八咫烏(やたがらす)にちなんで黒いのである。記入済みのはがきを持ってくれば面白かったと思う。
その後、レンタカーで新宮に戻り、夕方温泉地の勝浦まで電車で往復した。年末の込み合う時期であるが、お客はホテルの中からあまり出てこないのか、ひっそりとしていた。
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