東京で松子の足跡をたどる その1 松子の年譜
11月2,3日、東京都の三鷹、赤羽、府中、国分寺に行った。目的は、山田宗樹の小説「嫌われ松子の一生」の主人公、川尻松子の住んだ町を歩いてみたいと思ったからである。松子は53年の生涯のうち、さまざまな場所を流転し、さまざまな男たちと関わった。簡単に年表風にまとめてみたいと思う。
1947年
福岡県大川市に生まれる
1966年
福岡市にある国立K大学(九州大学か?)文学部に入学。福岡市箱崎周辺に住む。
1970年
福岡県大川市立大川第二中学校の国語科の教諭となる
1971年
修学旅行中の窃盗事件の処理の不手際をきっかけに教師を辞職させられる。
実家から失踪し、福岡市雑餉隈(ざっしょのくま)に住み、文学青年の八女川と同棲する
1972年
八女川の自殺後岡野と不倫関係になる。岡野との関係破たん後、福岡市南新地のトルコ風呂で働く
雑餉隈から福岡市住吉に移る
1973年
トルコ風呂の経営方針の変更後、常連客の小野寺と共に滋賀県大津市の雄琴に移る
雄琴のトルコ風呂で働く
1974年
小野寺が松子の金を他の女に貢いでいたことを知る。松子は小野寺を殺害する。
殺害後、自殺をするために三鷹に行くが、理容師の島津に止められる。その後島津と同棲する。
2月ほど同棲するが、松子は指名手配され逮捕される。
殺人と覚せい剤取締法違反で懲役8年の判決を受ける(和歌山刑務所?)
1982年
刑務所内で美容師の資格を取得する。
東京の赤羽に住み、銀座の美容室で働く
1983年
かつての教え子でヤクザになった龍洋一と出会い、同棲をする
洋一がヤクザから足を洗うように説得するが、逆に組織に追い詰められる
渋谷の丸山町のラブホテルで覚せい剤を摂取し、警察に逮捕される。
松子は懲役1年(栃木刑務所?)、洋一は懲役4年(府中刑務所)の判決を受ける
1984年
府中刑務所近くの国分寺市西元町に住み、北府中駅前の美容室に勤め、洋一の出所を待つ
1987年
出所した洋一に同居を拒絶される
児童誘拐の疑いで警察の取り調べを受ける。この件でアパートを追い出される
故郷の大野島に戻るが、妹の死を知る。弟からは帰郷を拒絶される
東北の各地を放浪する
1988
東京都足立区の日ノ出町(北千住)に住む
人とのかかわりを拒絶し、荒んだ生活を送る。この時期「嫌われ松子」と呼ばれる
2001
千住旭公園(北千住)の公園で暴行を受け、自宅に戻るも死亡する。
このうち、1988年(40歳)~2001年(53歳)の部分は、2月に「松子と歩く北千住」として掲載した。
http://gami-yuki.cocolog-nifty.com/weblog/2010/02/post-4199.html
http://gami-yuki.cocolog-nifty.com/weblog/2010/02/post-c84b.html
http://gami-yuki.cocolog-nifty.com/weblog/2010/02/post-fabc.html
今回は1974年(26歳)に三鷹に住んだ時代、1982年(34歳)~1983年(35歳)に赤羽に住んだ時代、1984年(36歳)~1987年(40歳)の国分寺に住んだ時代の松子の足跡をたどってみたい。
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