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東日本大震災~福島県いわき市の津波被害


 今日、いわき市に行く用事があったので、ついでに、津波の被害がひどかったいわき市の久之浜地区に行ってきた。この地区は、いわき市の北端にあり、漁業と農業をおもな産業とする地区である。山がちな地形で、海沿の狭い平地に人口が集中し、JR常磐線、国道6号線も海沿いにはしっている。この地区の北部は福島第一原子力発電所の半径30km圏内に入っている。
うづく
 初めに訪れたのは、この地区最北端の末続(すえつぎ)地区。JR常磐線の末続駅を周辺に小さな集落が存在するのどかなところである。かつて、私がいわき市に住んでいた時、海を見たくなったら常磐線の電車に乗って末続駅で降り、静かな集落を通って海を眺めたものである。私は末続駅前にクルマをとめ、集落の様子を見に行った。桃源郷のような小さな集落は、無残にも破壊されていた。かつては狭いながらも住宅が密集していたはずなのだが。今はわずかに家が残るのみである。向こう側に見える濃紺の海がうらめしい。私は、ただ立ちつくした。

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 次いで、久之浜漁港に向かった。いわき市は水産業が基幹産業である。黒潮と親潮の潮目にあたるいわきの海は豊かな海で、多くの種類の魚が獲れる。しかし、今回の大震災で漁業で働く人や漁港や漁船が壊滅的な打撃を受けた。久之浜漁港は、陸に打ち上げられた船がいまだに片づけられずにいた。それだけ損害の大きさを雄弁に物語っている。しかも、それに加えて、放射性物質漏れによる海洋汚染。いわきの漁業はかつてない危機に見舞われている。

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 久ノ浜駅にクルマをとめて、常磐線と久之浜市街地の様子を見に行く。久ノ浜駅から数百メートル四ッ倉駅に行ったところに4両編成の電車が止まっている。時刻表で該当する列車を探すと、地震発生とほぼ同じ14時47分に発車したいわき行きの電車がある。幸い、電車に大きな損傷はないから、乗員乗客は無事に避難できたものと思われる。常磐線は、ローカル輸送のみならず、首都圏と東北地方を結ぶ広域輸送も担う幹線鉄道である。いわき駅までは運転を再開したが、いわき~相馬間は原発の影響で、復旧には相当期間かかりそうである。いつの日か、常磐線の中でも車窓の良いこの区間が復旧することを心から願う。

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 最後に、久之浜市街地を歩く。そこには、この世の終わりのような光景が広がっていた。私にはいったい何ができるのだろう、そして、何をなすべきなのか考えた。結局私は祈ることしかできないのだろう。両手を合わせ、この震災で亡くなられた方々のご冥福を心から祈った。そして、生存された方の生活が早く安定することを心から祈った。久ノ浜駅に戻ると、いつの間にか災害派遣の自衛隊の車両が止まっていた。久ノ浜駅前ではJRの社員が打ち合わせをしていた。確実に小さな光は見えている、その光が消えることのないように願う。

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