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総理、こういうことこそトップダウンでお願いします

【4月9日現在の放射線量は】

(福島県内)
 浪江町( 20km北西)  47.5マイクロシーベルト
 南相馬市(20km北)     1.2マイクロシーベルト
 田村市常葉(30km西   5.5マイクロシーベルト
 飯館村( 40㎞北西)   5.9マイクロシーベルト
 田村市船引(40km西)   1.2マイクロシーベルト
 いわき市(45km南)    1.5マイクロシーベルト
 川俣町(50km北西)    1.8マイクロシーベルト
 福島市蓬莱(55km西北西) 2.8マイクロシーベルト
 郡山市(60km西)     2.1マイクロシーベルト
 福島市(60km北西)    1.0マイクロシーベルト
(福島県外)
 水戸市    0.15マイクロシーベルト
 宇都宮市   0.08マイクロシーベルト
 新潟市    0.05マイクロシーベルト
 山形市    0.06マイクロシーベルト
 仙台市    0.08マイクロシーベルト

 となっている。(文部科学省の調査による)

 この数字は、屋外で1時間に被ばくする放射線量である。
 例えば、浪江町の人が1年間屋外にいたとすると、47.4マイクロシーベルト×24時間×365日になる。すると、1年間で、416,100マイクロシーベルト(416.1ミリシーベルト)になる。人体に影響が出る放射線量は年間250マイクロシーベルト位からのようなので、浪江町は現在危険な状態にあると言える(実際に浪江町の人口が多い平野部は避難指示地区になっている)。日本国内で、避難指示を出す基準は、年間100マイクロシーベルト、屋内退避は50マイクロシーベルトとなっている。これを当てはめると現在とくに指示が出ていない飯館村も年間被ばく量が51.7マイクルシーベルトになり、屋外退避が必要な状態になる。現在避難指示や屋外退避指示が出ている地域外でも、実態に合わせて指示を出してほしい。

 しかし、問題はこれだけではない。
【年齢や性別によって放射線の影響が違う】
 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度は100ミリシーベルト、しかし、妊娠可能な女子の放射線業務従事者が3か月間にさらされてよい放射線の限度は5ミリシーベルト(年間換算で20ミリシーベルト)となる。これは、生殖腺などへの影響を考慮したものだと思われる。これを適用すると、妊娠可能な女子に限っては20ミリシーベルトを避難した方がいいとすると、許容される1時間当たりの放射線量は2.28マイクロシーベルトになる。こうなると、福島県浜通り、中通りのうち、避難指示地区以外にも相当広がることになる。また、子どもはどうだろうか。子どもの被ばくしてよい放射線量は明らかにされていない。これも、早急に明らかにして、子どもは最優先に、次いで妊娠可能な女子を避難させてほしい。

【子どもは放射線の影響を受けやすい】
 チェルノブイリ原子力発電所の事故の数年後から、周辺の子供の甲状腺がんや白血病が増えたことは既に常識となっている。放射性ヨウ素は甲状腺に、放射性セシウムは骨髄に蓄積するのであるが、これらの影響を受けやすいのは乳幼児から成長期の子供たちである。大人には大して影響のない放射線量でも、子どもには十分危険であることも考えられる。さらに、この数字を見てほしい。福島市のある小学校の放射線量、地面から1mの高さでは3.2マイクロシーベルト、地面から1cmの高さでは5.3マイクロシーベルト。大人と子供のどちらが危険な空気を吸っているか、考えてみるだけでわかるだろう。

【最後に総理にお願いします】
 総理や官房長官、その他の皆様は、この1ヶ月間相当な負担がかかっていると思います。ここで、総理にお願いいたします。福島県の放射線量は決して低いとは思えません。大人は後回しでいいです。子どもに放射線障害の恐れが無視できない確率であるのなら、ぜひ避難指示を発令してください。不安を抱えている人が多くいます。この原子力発電所の事故により、経済的な損失、社会的な混t乱など様々な被害が予想されますが、最も憂慮すべきは人々の、とくに子どもたちの生命です。「避難したけれど実際は大丈夫だった」なら笑って許せます。しかし、「判断の遅れで数年後健康被害が出た」は決して許されることではありません。総理、どうか福島県内のうち、子どもたちの健康被害が予想される場合はためらわずに子どもたちだけでも避難させてください。どうかよろしくお願いします。

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