「魏志倭人伝」の国々へ 7
【12月28日 呼子でイカを味わう】
私は港町が好きだ。海のある町で育ったから、潮の香りが好きだし、港の風景は懐かしく好ましく見えるし、うまい魚が食べられるのもいい。私の旅行の日程の中に、何らかの形で港町を入れるようにしている。そういう意味では、今回の旅行のハイライトはここ、呼子なのかもしれない。
港町を歩きながら、店を物色する。ここ呼子は近海の魚介類がおいしいが、とりわけイカ刺しが有名である。私は客がたくさん入っている店に狙いをつけ、イカ刺しを注文した。出てきたのは、ヤリイカの活け造りとミズイカの刺身であった。まず、まだ動いているヤリイカのゲソをいただく。口の中でイカの足が動くのはおもしろい感覚である。ついで、イカの胴体。「これはうまい!」歯ごたえ、甘み、そして旨味、文句のつけようのない美味さだ。これはビールも進む進む。最後に残ったゲソのてんぷらとご飯、味噌汁、おかずが出てくる。
ほろよいになり、バスターミナルにもどる。今度は、海沿いに唐津に戻るバスに乗るが、旅の疲れとビールのアルコールが身体の中で混じり合い、たちまち眠ってしまう。目が覚めたらすでに唐津の市街地に入っていた。その後、唐津くんちの大きな曳山展示場にいき、今の私のような真っ赤な顔をした魚の形の曳山と対面した。唐津から博多までは高速バスで戻る。唐津市街地を出たころから再び風雨が強くなる。有料道路は朝乗った筑肥線よりも山側を走っていたから車窓は今一つだったが、快適さでは通勤型電車の筑肥線よりはバスの方が上だった。有料道路から福岡都市高速道路に入り、終点の博多駅まで乗った。その後、博多駅の駅ビルや駅に発着する電車を見て過ごした。
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