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事故よりも恐ろしい話

 中国浙江省温州で起きた高速鉄道の追突事故は、30名以上の方が(この数字も怪しいけれど)亡くなる大惨事となった。ダイヤが混乱している中、列車の追突を防止する列車制御装置が正しく作動しなかったという高速鉄道にとって最悪の形で起きた事故であった。

 この事故自体衝撃的なものであったが、それ以上に衝撃的だったのは、中国の鉄道当局がとったあまりにもずさんな対応であった。事故調査を碌に行わず、事故車両を現場で解体して埋めてしまった。そして、一昨日事故が起きたばかりなのにもう運転を再開してしまった。日本なら、徹底的な事故調査を行い、安全性が確認されたのち運行を再開するだろう。国柄の違いか、命の重さの違いかわからないが、驚愕の対応である。
 ただ、なんとなく中国側の事情も透けて見える。中国人は面子を重んじるそうだが、国の威信をかけて建設を行った高速鉄道を長期間とめるわけにはいかないし、国民に高速鉄道の安全性への疑念を持たれることは何としても避けたかったに違いない。しかし、これはあまりに危険な話で、今回の事故は、列車制御装置の重大な欠陥が考えられる、徹底的な検証をしないと、また同じような事故を繰り返しかねない。中国政府の首脳や鉄道当局の方は、どうか、徹底的な事故調査をお願いしたい。彼らの根本的な問題として、高速鉄道は、高性能な車両を走らせればそれで完成と言うものではない。土木、通信、システム、その他さまざまな技術が一つになって安全な高速鉄道になるのである。

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