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封印中の味

 今年は9月も半ばだというのに、まだ日中の暑さは真夏のそれと大差ありません。しかし、朝晩に吹く風や、日差しはすっかり秋を感じさせるようになった。秋は私が最も好きな季節、旅にもよし、読書にもよし、散歩にもよし、そしておいしいものがたくさんある。秋のおいしいものと言えば、梨、ぶどう、栗、きのこ、そのほかたくさんあるけれど、秋刀魚も秋のおいしいものリストに欠かせない一品である。8月くらいから親潮に乗って千島半島付近から南下した秋刀魚は、北海道沖に来るころにはたっぷり脂がのり、焼いて食べるとすこぶるおいしくなる。それから、三陸沖、福島県沖と徐々に脂が抜けていくが、福島県沖で獲れる秋刀魚は、刺身で食べるのが最もおいしい食べ方である。刺身にする秋刀魚はとびきり新鮮でなければならない、それに生姜を少し添えていただく。ほどよい脂がとても美味い。

 しかし、去年3月に起きた東日本大震災による津波で、福島県の漁港は壊滅的な被害を受け、引き続き起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福嶋の魚はセシウムなどの放射性物質に汚染され、多くの魚が出荷できない状態になっている。秋刀魚の刺身は、すっかり幻の味になってしまった。もちろん他の産地の秋刀魚を刺身にして売っているが、私は福島の海がきれいになり、福島県沖で獲れた秋刀魚の刺身が出回るようになるまでは、この味は封印しようと思う。そしていつの日か、福島県沖で獲れた秋刀魚の刺身を腹いっぱい食うぞと心に決めている。

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