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高速道路と命、どちらが大切ですか

 2011年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故は、福島県の交通にも大きな影響を与えた。いわき市や相馬市などの太平洋岸の地域を浜通りと呼ぶが、浜通りを南北に走るJR常磐線、常磐自動車道、国道6号線も大きな被害を受け、JR常磐線が広野駅~原ノ町駅、相馬駅~浜吉田駅(宮城県山元町)間が運休、常磐自動車道が広野IC~南相馬IC間が通行止めあるいは未開通、国道6号線が富岡町~浪江町間が指定車両を除き通行止めである。これらの路線は地域の生活路線であるばかりでなく、国土を縦貫する主要幹線でもある。特に福島県南相馬死、相馬市、新地町、宮城県山元町、亘理町などは、東京など首都圏に直接出ることができるルートを失い、人々の往来、産業や観光の振興に大きな影響が出ている。

 そのため、国はこれらの路線のうち、常磐自動車道で通行止めになっている広野IC~常磐富岡IC間の再開と、未開通になっている常磐富岡IC~浪江IC~南相馬ICと相馬IC~新地IC~山元ICの開通を目指し工事を進めている。この工事が完了すると、常磐道が埼玉県の三郷から宮城県の亘理まで全通し、さらに首都高速道路6号三郷線、仙台東道路につながり、東京から仙台まで直線が多く勾配が少なく、雪の影響を受けにくい快適な道路で結ばれることになる。めでたし、めでたし、といいたいところだが、引っかかるところがある。これらのうち、もっとも東京電力福島第一原子力発電所に近く、放射線量が最も高い常磐富岡IC~浪江IC間の工事をするのが本当に正しいことなのかということである。どんなに機械化が進んでも、土木工事は人がいないと進まない。しかし、この工事区間には10マイクロシーベルトを超える場所が多い。日本の多くの場所の自然放射線量は0.04マイクロシーベルト程度である。これで屋外で仕事をする作業員の安全を守れるのだろうか。そして、彼らを危険にさらしてまで高速道路を開通させる意味はあるのか。私はこの両方に「No」と答えたい。命を守ろう、そしてより放射線量の低いところに道路を通そう。別に私は福島の復興を邪魔したいわけではない。ただ、命を守りたいだけなんだ。

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