東京モーターショー ① スバル・レヴォーグ
昨日(11月23日)東京のお台場で行われた、第43回東京モーターショーに行ってきました。自動車メーカー、部品メーカー、自動車関係の出版社、その他自動車にかかわる企業・団体が新製品や将来販売を予定している製品の展示などを行いました。今回は国内外の自動車メーカーに絞ってみてきましたが、そのなかで気づいたことを書いていきたいと思います。
【スバル・レヴォーグ】
1989年に発売以来、スバルの基幹車種と言えばレガシィ(Legacy)である。英語の辞書で「legacy」という言葉の意味を調べると、「遺産」や「伝承したもの」という意味であることが分かる。スバルが育ててきた水平対向エンジンとAWD(四輪駆動)の技術を組み合わせて、それまでのレオーネよりも洗練されてスポーテーィな位置付けのクルマに仕上げた。レガシィ、とくにツーリングワゴンははヒット車種になり、日本ではライトバンの延長戦で地味な存在だったステーションワゴンを走行性能、居住性、積載性のバランスが取れたメジャーな存在に押し上げた。
はじめはコンパクトな車だったレガシィも、主要な輸出先であるアメリカや中国のユーザーの要望でサイズが大きくなり、現行モデルのツーリングワゴンは全長で4.8m、全幅で1.8m近くになり、国内で使うにはやや大きくなってきた。海外での販売がセダンのB4とSUVのアウトバックが中心で、国内での販売がツーリングワゴンが中心である現状にスバルは目をつけ、レガシィシリーズからツーリングワゴンを切り離し、国内でも扱いやすいサイズにしたのが、今回出品したレヴォーグである。
現行のレガシィは、ややずんぐりとしたデザインであったが、一転して、すっきりとしたデザインになった。とくに斜め後ろから見たデザインはなかなか良くできていると思う。後部ドアから後ろに伸びるプレスラインがいいアクセントになっていると思う。テールゲートも伸びやかに見えるよう適度な傾斜が付いており、なかなかスタイリッシュだと思う。今回は写真にあるブルーのほかにホワイトのクルマも用意されていたが、このブルーはなかなかいい色だと思う。
インテリアは、基本設計を共有するインプレッサスポーツやXVと似た印象だが、インパネのセンタークラスターのパネルや、その両脇のパネルなどのデザインが洗練され、確実にこれらのクルマよりも格上に見えるようになっている。ラゲッジスペースもステーションワゴンに必要十分な長さを確保しているから、大きな荷物を持っての旅行やアウトドアレジャーにも十分対応してくれるだろう。
猿人は燃費重視の1.6Lターボと300馬力を発生させる2.0Lターボの2種類が用意される。残念ながら発売時点ではMTの設定はないようだが、後に追加されることを願っている。そして、より進化したプリクラッシュセーフティであるアイサイト、バージョン3が搭載される。発売は来年春、私も近くのディーラーに試乗車が入り次第試乗するつもりである。
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