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明日は3.11

 明日は3月11日、東日本大震災からちょうど3年になる。今でも3年前のことは記憶に鮮明だ。3年前の3月11日は金曜日、卒業式予行が終わり、生徒を寄宿舎に返し、職員室に戻りほっと一息ついたまさにその瞬間、強烈な揺れに襲われた。おびえる生徒たち、急に降りだした雪、そしてラジオから流れるあまりにも絶望的な情報。私には現実のものに思えなかった。体育館で過ごした不安な夜、頻繁に襲ってくる余震、そして原発の異常発生の報道、あの日のことは生涯忘れないだろうし、忘れてはいけないことだと思う。夜が明けたとき、「ああ、生き残ったな」と初めて実感した。しかし、この震災の本当の恐怖はここから始まった。翌日になってようやく学校内や自宅の惨状が把握できた、断水、物資の不足、そして私を何より恐怖に陥れたのは、当時住んでいた郡山市から東に60kmほどのところにある東京電力福島第一原子力発電所の事故だった。

 3月11日深夜には管直人総理(当時)原発周囲の住民に避難命令、屋外退避命令が出された。私もラジオでこの情報を入手したが、まさかその後あれだけの事故になるとは思っていなかった。
 3月12日の朝には、冷却の停止により核燃料の溶解が進み、メルトダウンと呼ばれる状態になったことが分かり、私もようやくことの重大さに気付く。そして、15時36分、1号機建屋で水素爆発が起きる。この時は自宅に戻った直後だが、私は心臓を握り潰されたような衝撃を受けた。
 3月13日には、現場では原子炉を冷却するために注水をしようとしていたが、なかなかうまくいかなかった。枝野官房長官(当時)が「ただちに影響はない」と言っていたのはこのころだろうか。私は枝野氏の話を信じていないなかった、確実に事態が悪化していることを認識していた。
 3月14日午前11時すぎ、3号機が爆発、水素爆発という発表だったが、私は当初からこの話を疑っていた。爆風の向き、煙るの色など1号機の爆発とは明らかに違っていた。私は学校の体育館のテレビでこの爆発を見た。近くに当時の副担任もいたが、顔を見合わせても言葉も出なかった。これを境に、福島県内の各地で非常に高い放射線量が観測されるようになる。

 それから3年たって、瓦礫も片付けられ、災害公営住宅の建設も進んだが、私には復興しているという実感がまるでない。むしろ、原発事故による健康被害が表れ始めて、福島県をはじめ、南東北と関東は混乱に向かっているのではないかと思っている。事故後、野田前総理、安倍総理と鈍感な指導者の下、原発事故から目をそらし、電力会社の利益を守ろうとしている政府の姿勢には絶望している。

 そのような中で、私はこの震災と原子力発電所の事故のことを記録として残し、後世の人々への教訓にしようと思っている。youtubeに私の本名で動画をアップしてあるので、もしお時間のある方がいれば見てほしいと思っています。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

.>・・・健康に被害が表れ始めて・・・

・・・ですか。。。???私の周囲にそんな人いませんが。
(避難や環境の変化によるリスクは大きく、それで体調崩している人はいます)
人は思い込むと、思い込んだように見えます。見たいように見える、ですね。
教師という他者に影響を及ぼす立場にいらっしゃるようですから、再度放射線などについて一から学んでみて欲しいです、お願いですから。
放射線の「量」の概念をぜひ知って欲しいです。リスクは一つだけでないということも。
我々は、震災以前から、放射線を浴びています。
外部被ばくも、内部被ばくも。
以前と比較して(あるいは他県と比較して)量がどれだけ増えているのかを把握してみてください。そこに「存在する量」にフォーカスするのではなく、「あなたの身体がどのくらい浴びているか」(μSv)を見てください。
人体の中に放射性カリウムが一定量存在し、ずっと被ばくし続けていますよ、事故前から。体内に常時一定量存在する放射性カリウムに比較すると、現在、福島に住む人の放射性セシウムの量は、ごく微量でカリウムとは桁が違います。常時何発も浴びている放射線、1発くらい増えるだけで、健康に被害が出るでしょうか?殆ど出ないと言われています。早野教授や坪倉医師など複数の共著で、査読付き論文も発表されています。(世界で読まれ認められています)
外部被ばくしかり。胸にご自身が外部被ばくした量が測れる「積算線量計」をぶらさげてみてください。中通でも殆どの方が1mSv/年ぐらいです。(バックグランド含む)
いわき市在住なら、殆ど他県と変わらないと思います。
中西準子著「原発事故と放射線のリスク学」おすすめです。
他にもおすすめ本やネットで検索できる情報もあります。
事故直後、政府を信じられなかったように3年間蓄積されたデータも信じられないですか?福島に住む私達は、データの一部分については自身で測って検証できますよね。
地道にデータを集め、研究・分析し発信する専門家や関係者が、頭が下がるほど真摯に取り組む姿に、間近にいる私たちは接することが可能です。信じられるデータです。

 貴重なご意見ありがとうございます。

 ただ、いくつか疑問があります。なぜ嘘の放射線量を発表しなければならないのでしょうか?私は飯舘村役場他数か所でモニタリングポストと周囲の放射線量を比較しました。モニタリングポストとほぼ同じ位置では、私の持っているエアカウンターはモニタリングポストとほぼ同じ数字を示していました。それから数十メートル離れると既に倍以上の放射線量です。ということは、モニタリングポストの数字自体に疑義が生じるわけで、この数字をもとに外部被ばくを考えることには問題があると思われます。
 自然放射線の発生源であるカリウム40は、植物に必要な養分であるカリウム中に一定の割合で存在します。そのため、生物はこれらの物質とうまく付き合うように進化しています。一方セシウム134や137、ストロンチウム90などに対して生物が同じように対応できるかはわかりません。わからない以上安全を確保する側に立って考えるのが自然なことではないでしょうか。政府やマスメディアも情報公開を怠り、無意味な精神論や安全キャンペーンに終始しするのは、怠慢以外の何物でもなく、結果的に「美味しんぼ」の何十倍もの不安を人々に与えているのではないでしょうか。

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