全てのバスにプリクラッシュブレーキを
プリクラッシュブレーキとは、自動車が障害物を検知した時に運転手に警告を出したり、自動でブレーキをかけて、事故を回避、あるいは被害を軽減するシステムである。近年では各社から出されており、例えば乗用車ではスバルのアイサイト、トヨタのプリクラッシュセーフティシステム、ホンダのシティブレーキアクティブシステムなどがある。これらのプリクラッシュブレーキでは、ミリ波レーダー、赤外線レーダー、ステレオカメラを使用している。私が乗っているスバルXVには、テレオカメラを使用するアイサイトが搭載されている。現在のところ非常ブレーキを動作させたことはないが、私の目以外の目で前方を監視している安心感はあるし、万が一私が居眠り運転をしてしまった場合や病気などで失神した時には少なくとも被害の軽減は期待できるだろう。
昨日、北陸自動車道小矢部川SAで起きた夜行高速バス事故では、ほぼ減速しない状態でSAに進入し、駐車中のトラックに激突している。報道によるとSAの数百メートル手前にガードレールとバスが接触したあとがあり、そのころから眠っていたか失神していた状態にあったと考えられる。(あくまでも私の推測だが、居眠り程度なら、ガードレールに接触した時点で目が覚め、ブレーキを踏むことができるので、失神していたのではないかと思う)その場合、乗客が運転手の足元にもぐり込んでブレーキを踏むのは相当困難だと思われる。やはり、そのような場合に備えて、バスにはプリクラッシュブレーキを装備するのが望ましいと思う。
国も一応そのことは考えていて、新型生産車のバスは2014年11月1日からプリクラッシュブレーキの装備が義務化される。継続生産車のバスはは2017年9月1日からプリクラッシュブレーキの装備が義務化される。しかし、これでは、相当長い期間プリクラッシュブレーキがないバスが走り続けることになってしまう。既に道路を走っているバスにも後付けできるプリクラッシュブレーキの装備が望まれる。
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