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生きていてよかった

 ネットとはとても便利なもので、これがなければ出会えなかった人も多い。そのなかで、もっともネット抜きにはあり得なかったであろう出会いは、東京でホームレスをしている男性だった。授業の中で、格差社会について取り上げようと思って、ホームレスの生活の実態について調べるうちに、この人(仮にA氏としておきます)のブログを見つけた。ホームレスがブログというと意外に思うかもしれないが、ブログは無料で使用できるものが多いし、たまにお金があるときにネットカフェに入ってブログの更新を行えばいい気分転換になるからだろう。このブログがとても面白い、書いてあることはホームレスの日々の生活のこと、求人事情、炊き出し、ホームレスの仲間たちとの出来事、ホームレスになる前の思い出など。文章の端々から「いや、これはしんどいな」と思えることも多い。夏や冬のアオカン(野宿)はあまりに過酷だし、A氏の故郷が東京ということもあり、ホームレスになった姿をかつての知人に見られそうになった時には私もせつなくなった。しかし、A氏の文章には彼の明るさや強さが滲み出ていて、私はしばしばA氏に慰められた。職も家もあり、日々の食べ物に困らない人間が職も家もなく、たき出しに頼っている人に慰められるのだからおかしなものである。

 そんな彼のブログが去年の5月に更新がぱったり途絶えた。1月や2月更新が途絶えるのはこれまでも度々あったから心配していなかったが、今回は半年経っても更新がなかったから心配していた。ところが、最近駄目もとでA氏のブログをのぞいてみると、ありました、最近の彼のブログの更新が。私は嬉しくなってパソコンのモニターに向かって拍手をしてしまいました。これからも彼のブログは私の楽しみの一つになるだろう。だけど、願わくば彼が職を手に入れて、小さくてもいいからアパートを借りて、炊き出しに頼らなくても毎日食べられるようになってほしい。

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