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現代社会の抱えるリスク

 人間はここ100年少々で、もっと楽に、もっと遠くに行くことができるようになった。たとえば、東京の人が大阪まで行くのに、江戸時代なら歩いて10日以上かかった.明治時代に東海道線が開通するとこれが1日になり、東名高速道路・名神高速道路、東海道新幹線、ジェット機と高速化は留まるところを知らず、いまや東京羽田空港から大阪伊丹空港までは1時間少々で着く。東急からロンドンなんて、幕末なら数カ月かかったのが、12時間半、東京で朝食を食べて、ロンドンで夕食を食べるなんて今ならわけなく出来てしまうのだ、夏目漱石が聞いたら卒倒しそうである。

 交通機関の発達はいいことばかりではない。コロンブスの船隊の船乗りたちが西インド諸島の女性と性交をして、梅毒の病原体を持ち帰り、その後20年くらいで日本にも梅毒が蔓延した。最近の例では、メキシコで発生した豚インフルエンザ由来の新型インフルエンザが瞬く間に世界中に広がり、日本でも患者が発生したことは記憶に新しい。

 現在、西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアで、エボラ出血熱が大流行しており、とくにリベリアでは医療関係者もこの病気でやられ、医療が崩壊しかかっている状態だという。患者数は4000人近く、死者は2000人に達し、過去最悪の流行になっている。エボラ出血熱は発熱や筋肉痛から始まり、嘔吐、下痢、最終的には体中から出血して、50~80%の割合で死にいたる、伝染病の中でも特に凶悪なものである。現在のところ、有効なワクチンや治療薬はなく、水分や栄養の補給、鎮痛剤や抗凝固剤の投与など、対処療法的な治療法しかない。感染源は患者の体液や唾液、排せつ物などによる飛沫感染である。

 この流行により、先ほど述べたギニア、シエラレオネ、リベリアのほか、ナイジェリア、セネガルでも患者が発生している。また、いくつかの国で感染の疑いがもたれている人がいる。日本はこれらの国との直行便はないが、1回乗り換えればこれらの国と行き来ができる。まだ大きく報道されていないがこのニュースにも注目してほしい。

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