« 地下鉄サリン事件から20年 | トップページ | 月の表情 »

常磐道全線開通

 人にタイミングが悪い奴がいるように、ニュースにもタイミングが悪いものがある。本来なら祝福されるべきニュースが、素直に喜べないことがある。今日、常磐自動車道が全線開通した。開通式に出席した安倍首相は「復興に弾みをつけたい」と語った。本当にそう思いますか?私は非常に複雑な思いでこのニュースを見ていた。

 常磐自動車道は埼玉県の三郷から宮城県の亘理までの全長300kmの高速自動車国道である。埼玉県、千葉県、茨城県、福島県、宮城県を縦貫し、阿武隈山地、八溝山地を挟んで並行する東北自動車道と比べると勾配やカーブが少なく、冬季の雪の心配もほとんどなく、東北地方と関東地方を結ぶ主要な交通路になるはずであった。しかし、今回開通した区間は、東京電力福島第一原子力発電所から6km程度の距離を走り、一般の人の立ち入りが厳しき制限された期間困難区域を含んでいる。今のところ、この区間を走る定期高速バスの予定はないようであるが、不特定多数の人が通過するにはまだ危険が伴うものと思われる。国はこの区間を通過した場合の被ばくは0.2マイクロシーベルト程度であると公表しているが、事故や故障で長時間停車した場合にははるかに多い被ばくになることが予想されるし、車外に出たらさらに危険である。また、車体やタイヤ、エアコンフィルター、車内などにセシウムなどの放射性物質を取り込んだ場合、長期間被ばくすることも考えられる。少なくとも私はまだまだこの区間を通過したいとは思わない。

« 地下鉄サリン事件から20年 | トップページ | 月の表情 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 地下鉄サリン事件から20年 | トップページ | 月の表情 »

フォト
無料ブログはココログ

ウェブページ