トヨタ・アクアG's
トヨタ・アクアは2011年に販売を開始した、コンパクトハイブリッド車である。先輩格のプリウスは、初代こそ5ナンバーサイズであったが、徐々にサイズを拡大したことで、その下のクラスのハイブリッド車として市場に投入された。投入当初は、細めのタイヤに簡易なインテリアと、あくまでも燃費が最優先というキャラクターであったが、2013年には、メーカーによるスポーツチューニングカーとしてG'sが投入された。燃費最優先のクルマにスポーツテイストを盛り込んだグレードを投入したことは驚いたが、元々のアクアが、燃費を重視するために、車両の善行を低めに抑えて、後ろに行くに従って絞り込んだシャープなデザインであったことが功を奏して違和感のない仕上がりになった。G'sは、さらに25mmローダウンさせたり、アンダーボディの剛性を上げた。インテリアでは、専用のシート、ステアリング、シフトノブ、ピアノブラックのパネルや合成皮革製の使用などで、弱点である質感も改善した。小粒でもピリリと辛いアクアG'sを1日レンタルして乗ってみた。
まずは、シート、なかなかいいんじゃない、身体をしっかりとホールドするし、しばらく乗っても腰が楽である。次いで、加速、これはスムーズ、走りだしはモーターで、それにエンジンのパワーが加わる時にもごく自然な感じ、ガソリン車と大差ない感じで乗れます。高速道路でのレーンチェンジなどもしっかりとしたハンドリングで安心感があります。今回は首都高速で東京都心や横浜方面に行きましたが、合流加速もカーブも実に乗りやすかったです。サスペンションはやや固めで、少し段差を拾う癖がありますが、乗り心地が悪いほどではありません。難を言えば、やたら小回りが利かないこと、アクアの一般的な最小回転半径は4.8m、これに対して5.8m。この1mの差は非常に大きく、アクアなら狭い駐車場でも苦労無くとり回すことができますが、G'sの場合だと慣れが必要で、このくらいの大きさでこのくらいステアリングを切ったらこのくらい曲がるだろうということが経験則でわかるのですが、G'sの場合、その期待値よりはるかに大きな弧を描いて曲がるので、注意が必要です。また、ドアミラーの形状が外側がすぼまった形状をしているので、やや斜め後ろが見ずらいことも注意が必要です。とはいえ、小粒でピリリと辛いアクアG's、乗ってみるとなかなか楽しいです。トヨタレンタリース栃木で取り扱っているので、一度乗ってみてはいかが?
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