クルマから見える現在・過去・未来
ソニー損保のウエブサイトに面白い記事が掲載された。「人気乗用車販売ランキング」という記事で、1985年から2014年間の30年間の、国内で販売された登録車(小型乗用車、普通乗用車)の販売台数ランキングです。このランキングからその時代の空気が少しだけ読み取れそうです。では、1985年から5年おきに販売台数トップテンのクルマを見ていきたいと思います。
○1985年 つくば万博開催、プラザ合意(円高ドル安へ)、日本航空ジャンボ機墜落事故、ゴルバチョフがソビエト連邦共産党書記長に就任
①カローラ(トヨタ) ②サニー(日産) ③マークⅡ(トヨタ) ④ブルーバード(日産) ⑤カリーナ(トヨタ) ⑥コロナ(トヨタ) ⑦ファミリア(マツダ) ⑧シビック(ホンダ) ⑨クラウン(トヨタ) ⑩スターレット(トヨタ)
セダン系の車種が強いです。トップのカローラは21万7000台あまり、次のサニーも17万5000台、今では考えられない数字です。
○1990年 後の南アフリカ大統領になるマンデラが釈放、バルト三国(ラトビア、エストニア、リトアニア)がソ連から独立、神戸市の高塚高校で生徒指導に行きすぎによる圧死事件起きる
①カローラ (トヨタ) ②マークⅡ(トヨタ) ③クラウン(トヨタ) ④カリーナ(トヨタ) ⑤コロナ(トヨタ) ⑥サニー(日産) ⑦シビック(ホンダ) ⑧ファミリア(マツダ) ⑨スターレット(トヨタ) ⑩スプリンター(トヨタ)
トヨタ強し、セダン強し。この年の特徴は高級車のクラウンが3位に食い込んだことです。1位のカローラは空前絶後の30万台、2位のマークⅡが22万台、3位のクラウンが20万台。BMW3シリーズが売れに売れて「六本木のカローラ」と言われたのもこのころ。恐るべしバブル景気。
というわけで、1995年、2000年、2005年、2010年、2015年の見通しは後日に。
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