2021年7月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

« 丹後の宝石 | トップページ | 鳥取より »

岸壁のやえもん

舞鶴市には田辺城という城がある。築城したのは、織田信長や足利義昭に仕えた細川藤孝である。別名は舞鶴城。この別名が明治の初めに正式名称になった。大手門と櫓が再建されている。また、庭園が残されている。私は日本庭園を見るのが好きなので、汗をかきながらあるいた。西舞鶴駅に戻り、市内循環のバスに乗る。山を越えるトンネルを抜けると自衛艦が見えてきた。舞鶴は横須賀、呉、佐世保、大湊と並ぶ海上自衛隊の拠点になっている。戦争は嫌いだが、無駄をそぎ落とした自衛艦はかっこいい。

市役所前のバス停でバスを降り、赤煉瓦倉庫が立ち並ぶ地区に行く。赤煉瓦は、明治以降多くの建物に使われ、文明開化の象徴のような存在である。舞鶴には全国で珍しい、レンガをテーマとした博物館がある。レンガを作る工程や世界各地のレンガを使った建物が紹介されており、面白かった。その後は引揚記念館に行った。1945、日本は太平洋戦争に敗れた。朝鮮半島、満州、中国各地にいた日本人は引揚を余儀無くされたが、舞鶴には66万人の日本人が引き上げのため上陸した。命からがら逃げてきた人にとって、舞鶴の山河やはそれは優しく見えたことだろう。そして、舞鶴の人は、心身共に傷ついた避難者を献身的に支えた。しかし、生きて帰れればまだ幸せで、舞鶴を舞台とする「岸壁の母」という歌がある。戦争から帰ってこない息子を待ち続ける母親の心情を歌った歌である。この歌のモデルとなった女性の息子は、満州で戦死して、二度と帰ってくることはなかった。

バスで西舞鶴駅に戻り、鳥取に向けて旅を続ける。まずは普通列車で天橋立まで出る。西舞鶴駅で買った焼き鯖寿司を食べながら海を眺めた。天橋立からの列車は特急用の車両で快適であった。豊岡からの山陰本線では豪快な海岸線を見ながら旅をした。かつて山陰線の名所であった餘部鉄橋はコンクリート橋になったが、やはり景色は良かった。日が傾く少し前に鳥取に着いた。

« 丹後の宝石 | トップページ | 鳥取より »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

舞鶴は海のイメージが強いですが、そういった歴史があったんですね。
鳥取の旅も楽しんでください。

舞鶴は軍港で設備が整っていたため引き揚げ船の入港地に選ばれたのだと思います。また、舞鶴は一説には肉じゃが発祥の地と言われています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 丹後の宝石 | トップページ | 鳥取より »

フォト
無料ブログはココログ

ウェブページ