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旅の終わり

 8月11日、今回の旅の最終日になった。今日は鳥取駅9時45分の列車に乗ればいいから、ホテルで朝食を済ませた後、鳥取駅周辺を散歩した。

 9時45分の列車は因美線を郡家まで走り、郡家から若桜鉄道に入る。だんだん平野が狭くなり、山が迫ると終点若桜に着く。若桜は姫路と鳥取を結ぶ街道(現在の国道29号線)にあり、峠越えの直前で人でにぎわったのであろう、蔵が立ち並んであり雰囲気のいい街だった。再び若桜鉄道に乗った。郡家の一つ手前の八頭高校前駅で高校生が乗ってきて列車が満員になった。この駅は若桜鉄道が増収のため作った駅である。八頭高校から郡家駅まで歩いても大したことはないが、学校の目の前に駅ができ、料金も格安に抑えた(鉄道で100円というのは、大阪の北大阪急行の80円に次いで安い)ので、この小さな鉄道会社にとって無視できない収入源になっているようだ。

 郡家からは因美線でさらに山奥に分け入っていく。郡家から智頭までは2両編成、智頭からは1両になる。中国山地は地質的に古く、山はよなだらかだから、小さな集落が点在し、駅がある。峠を越え、岡山県に入るとぜひ見ておきたい駅がある。美作滝尾駅である。渥美清主演の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の冒頭の舞台となった美作滝尾駅である。しかし、岡山県に入って間もなくうとうとしてしまった。目が覚めたのは「まもなく美作滝尾です」という放送だった。危ないところだったが、美作滝尾駅を見ることができた。映画と同じ雰囲気のいい駅だった。

 終点の津山で乗り換えのため40分弱の時間がある。津山駅は鳥取駅からの因美線、姫路から津山を経て新見に至る姫新線、津山と岡山を結ぶ津山線と、4方向に鉄道が伸びる鉄道の要衝であった、しかし、因美線は沿線の過疎化が進み、姫新線は中国自動車道の高速バスとの競争に敗れ、かろうじて岡山都市圏の路線として活気がある津山線を除けば1両編成の列車が主体となる寂しい状態である。プラットフォームは10両編成の列車が止まれそうなほど長いから一層わびしい。

 津山線の列車は、岡山に近づくにつれて満員になり、ついさっきのわびしい津山駅の風景が嘘のようである。非常に活気のある岡山駅から新幹線のぞみ号に乗る、あっという間に新神戸、新大阪に着く。新大阪からは見事に満席になったのぞみ号は猛スピードで東へ走る。名古屋から浜名湖までは記憶があやふやになっている。東に走っているから、日が沈むのも猛スピードである。掛川を過ぎると間もなく外は真っ暗になった。まぶしいくらいの光があふれると新横浜、次は品川、さて、そろそろ下車の準備をしよう。私の旅は終わりに近づいた。

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とても楽しい旅行でした。次にお会いした時にいろいろお話したいと思います。

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