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軽自動車販売戦線に異常あり ①

 軽自動車は、日本独自の自動車の規格で、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、エンジン排気量660cc以下、定員4名以下、貨物積載量350kg以下の自動車である。1949年に規格が設定された当時は、これよりずっと小さいサイズで、エンジン排気量もわずか150cc(4サイクルエンジンの場合)であった。当初は日本の技術力がまだ低く、自動車として性能が不完全であったが、1955年に鈴木自動車工業(現在のスズキ)が発売したスズライトが一定の成功を収め、1958年に発売されたスバル360の成功で軽自動車は自動車の1つの分野として、商用、乗用の分野で広く国民生活に欠かせないものとなってきた。
 統計が残っている1966年以降を見ると、おおむね、軽自動車の販売台数は、登録車(小型自動車・普通自動車)の3割~4割といったところで、軽自動車の主な用途は、会社や農家、商店などの商用車と、家庭の主婦や女性などの買い物や通勤などに使われることが多かった。この関係が変わり始めたのが、1990年代のバブル崩壊以降で、1993年のスズキ・ワゴンRの発売が軽自動車にとって大きなターニングポイントになったと思う。ワゴンRは、それまでの「ワイド&ロー」というクルマのデザインの常識を覆し、四角い背の高いボディーを用意し、大人4人が十分乗れる居住性を確保した。そして、他のクルマにはないキャラクターを確保し、当時のクルマは、今以上に車格の壁があったが、この壁を粉々に打ち砕いた。一家に1台のクルマが軽自動車でもいいという時代がやってきたのである。ちょうど、バブル崩壊で、金銭的な豊かさを求めることが限界に達した時代の空気によくマッチした車であった。
 登録車は、2001年の5246万台を頂点に減少傾向に入った。一方、軽自動車はその後も増え続けた。2015年現在、登録車はさらに減少し、4727万台になっている。一方、軽自動車は2001年の2004万台から2015年には2980万台まで増加している。この背景には、スズキ・ワゴンRをはじめとして、ダイハツ・ムーブ、三菱・ekワゴンなどの、いわゆるハイトワゴンの隆盛で、大人4人が無理なく乗れる軽自動車が増えたこと、技術の進歩で660ccでも相当な性能を持つエンジンができ、効率の高いCVT(無段階変速機)と組み合わせるという事で高速道路も十分走れる性能を手に入れたことが大きい。また、クルマに対する意識が変わり、かつては男性が軽自動車に乗ることをかっこ悪いこととする風潮があったが、今はそんな人はほとんどいなくなったことが大きいだろう。実際私も、旅先でスズキ・ワゴンRに乗ったり、車検の代車でダイハツ・ミライースに乗ったりしたが、走行性能の向上には目を見張った。

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コメント

ここ最近の軽自動車はデザイン、インテリアもすごく頑張ってると思います。ここ最近はコペン、S660、アルトワークスなど車好きを楽しませてくれる車もありますしね。

最近の軽自動車はすごいですよね。N-Boxがあの巨体をわずか660ccのエンジンで走らせるのだから。コペンもあの小さなボディでちゃんとスポーツカーとして成立しているのだから。

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