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小説「2030年」 ③明日香からのメッセージ

 常磐線の快速電車は北千住を発車すると、地下鉄千代田線や東武伊勢崎線の線路と並走しながら荒川の鉄橋にさしかかる。オレンジ色の東武鉄道の電車とすれ違うと、もう荒川の鉄橋である。広々とした河川敷が見える。電車は綾瀬、亀有駅をスピードを落とさずに通過した。窓の外には下町の街並みが続いている。駅前のマンションにはぽつりぽつり明かりがともっていた。もうすぐ金町駅を通過するころ、明生のスマートフォンに明日香からのメッセージが届いた。

 「こんにちは、明生君。明日はよろしくお願いします。柏駅10時半でしたよね、遅れないようにします。みんなに会えるのを楽しみにしています。」

 明日香は、明生の高校時代のクラスメイトで、2人の故郷の福島県いわき市で高校時代の仲間と会うために一緒にいわき市に向かうことになっている。どちらかといえば、あまり人間関係など器用な方でない明生にとって、誰とでも仲良くできる明日香の存在はまぶしかった。高校卒業後、明生は仙台の大学に、明日香は横浜の会社に就職したが、その後も数年おきに会っている。今は横浜で小学生の女の子がいるシングルマザーになっている。明生は、明日香や仲間たちに会うことを考えると、疲れた気持ちが少しだけほぐれるように思った。

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