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今、そこにある危機~人口減少と経済危機

 社会学者の上野千鶴子さんが東京新聞や中日新聞に寄稿した記事が波紋を起こしている。タイトルは「平等に貧しくなろう」、主旨は、「日本の人口は増えない」、「日本は大量の移民の受け入れは不可能」、「日本は人口減少と衰退を引き受けるべき」、「みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。国民負担率を増やし、再分配機能を強化する」というものです。

 中日新聞プラス
  http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=435172&comment_sub_id=0&category_id=562

 さて、私なりに分析したい。

①  、「日本の人口は増えない」、

 日本の人口は2008年に1億2808万人でピークを迎えた。その後2010年以降本格的な人口減少が始まり、2015年10月には1億2709万人とおよそ100万人減少した。その主な原因は出生数の減少と死亡数の増加である。日本の出生数は1948年に268万人を記録した(団塊の世代)のち徐々に減少した。1961年の159万人を底に緩やかに増加し、1973年には209万人になった(団塊ジュニア)。その後急減し、1984年には150万人を割り込み、1989年には125万人を割り込んだ。このころから少子化が本格的に懸念されるようになった。当時は2000年前後には団塊ジュニアの出産がピークになり少子化は解消されるという楽観的な見方が多かった。しかし、2000年の出生数は119万人と段階ジュニアジュニアは誕生しなかった。その後も出生数は減少を続け、2014年の出生数は100万人をぎりぎり超えるところまで減少した。2016年度の最終的な統計は出ていないが、100万人を割り込み、98万人程度ではないかと思われる。今後も、出産に適した年齢の女性の減少は続き、安倍総理が希望出生率1.8と言っているが、その達成はほぼ不可能だと思われる。また、死亡数も2003年に100万人を超え、2007年には110万人超え、2011年には120万人超え、2015年にはついに130万人を超えた。人口の多い団塊の世代が高齢者になったので、まだまだ死亡数は増えるものと思われる。これらのことを考えると日本の人口が増えないことは、私も同意します。

② 「日本は大量の移民は不可能」

 各種世論調査でも、移民の受け入れには反対、あるいは慎重な意見が多い。日本は単一民族国家ではないが、比較的それに近い多民族国家である。しかし、日本は以前からアイヌ民族がいるし、沖縄も明治以前は別の歴史を持っているし、言葉も基本的な語彙の差が多いので、別民族と考えることができるだろう。他にも朝鮮や中国、台湾などと長い歴史の中で交流があり、在日韓国、北朝鮮、中国、台湾の人は昔から多く住んでいた。つまり、私たちは元々多様な文化を受け入れる歴史を持っていたのだ。これらの背景を間会えれば、すくなととも日本に移民は無理だというのは根拠のない話だと思う。

③ 「日本は人口減少と衰退を引き受けるべき」

 日本の人口減少はもうどうしようもないことで、これは受けいれる以外にどうしようもないと思う。ただ、衰退を受け入れるのは本当にいいのだろうか疑問に思う。人口が減少すれば、物が売れなくなる、物が売れなければ働く人の給料が減る。働く人の給料が減ればますます物が売れなくなるという悪循環に陥る。おそらく、人口減少が続けば、日本は経済のマイナス成長が当然の時代が来るだろうと思う。そうなれば悪夢そのものである。働く人は働いても働いても給料は増えない、そのくせ税金は増えていく。店や公共交通機関は年々撤退が進み生活が不便になっていく。通貨安(円安)になり、輸入されるものの価格が上がる。バナナ1房1000円、ガソリン1リットル300円、牛肉100グラム1200円なんて時代になるかもしれない。そうなることが本当に幸せにつながるだろうか。「物より思い出」、「経済的な豊かさよりも精神的な豊かさを」などと言っても、物も経済もある程度しっかりしたうえでいえる言葉だと思う。

④  「みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。国民負担率を増やし、再分配機能を強化する」

 後半は大賛成。国民負担率、つまり税や社会保険料の負担は多少増えても、年金や医療、福祉などのセーフティーネットを充実させることは、この国に住む人の安心につながることでいいことだと思う。また、小泉内閣以来、高所得者や大企業を優遇する政策が行き過ぎたので、それを是正し、大企業や高所得者に応分の負担をしてもらい、所得の低い非正規雇用者やシングルマザーなどに配分するのは当然のことだと思う。しかし、みんな平等に貧しくなることが本当に正しいことなのだろうか。私は、出生数の増加が望めない以上、移民や難民の受け入れで人口の減少を少しでも補い、経済の規模を確保することが多くの人の幸せにつながるのだと思うがいかがであろうか。

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