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フランスの、ヨーロッパの、そして世界のこれからは?

 現在フランス大統領選挙が行われている。この選挙はフランスの人々にとって非常に重要な意味がある選挙であることは当然だが、ヨーロッパの人々、そして、世界の人々にとっても大きな意味を持つ選挙になるようだ。現職のオランド大統領(社会党)が立候補を見送ったことで、新人の有力候補4名の争いになった。有力候補は、フランソワ・フィヨン氏(共和党)、エマニュエル・マクロン氏(無所属)、ジャン=リュック・メランション氏(左翼党)、マリーヌ・ル・ペン氏(国民戦線)の4名である。このうち台風の目となっているのは、ル・ペン氏である。彼女は父親から国民戦線を引き継ぎ、反イスラムを掲げている。フランスはかつての植民地であったアルジェリアやシリアなどからムスリム(イスラム教徒)の流入が続き、キリスト教徒が多数を占める状況が揺らぎ始めている。その中で、人種や宗教の異なる人が増えるに従って、対立が激しくなっている。また、EU(ヨーロッパ連合)が東ヨーロッパに広がるにつれて、安価な農産品や工業製品が賃金の安い東ヨーロッパから流入することで失業が増えている。大規模なテロも起き、フランス国内には不満が渦巻いている。その中で、ル・ペン氏はそのような不満を持つ人の受け皿となっているのだろう。同様にメランション氏も反EUを掲げている。

 アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選し、イギリスが国民投票でEU離脱を決めた。そのような中で、フランスでル・ペン氏が支持を集めているのも同じ流れなのかもしれない。少し前まで国境を越えて人やモノ、金の動きが活発になるグローバリズムがもてはやされていた、しかし、それが何をもたらしたか、貧富の差の拡大、移民の増加による宗教や民族、人種間の軋轢の拡大だった。トランプ氏のメキシコとの国境に壁を築くなどの公約はバカみたいな話だが、社会の現状に不満を持っている人にとっては、自分たちの気持ちを代弁してくれる理想の政治家像に移っているのだろう。フランスだってそうだ。ムスリムを追い出したところで、既に社会が回るとは思えないし、できることだとは思えない。しかし、生活に苦しむ人々にとってはそのような話に最後の希望を託しているのだろうと思う。

 よく言えば自国中心主義、悪く言えば時代遅れでアホみたいな考え方は日本も無縁ではない。在日朝鮮人などの外国人を排斥しようとする団体はすでに無視できない勢力になっているし、彼らに無言のうちに心の中で喝さいを送っている人はもっと多いだろう。安倍首相も必要以上に中国や北朝鮮の脅威をあおる発言をしている。もしもこのような流れが世界中に広がったらと考えるとぞっとする。そう、それは歴史が証明している。この流れは第二次世界大戦の前の時代にどこか似ている。国際協調の時代が終わり、自国の利益のみを重視する時代、そうしているうちに国際的な緊張が高まり、戦争への道を歩み出す。このような時代だからこそ、私たちは歴史に学び、極端な考えに傾かないようにしたい。

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コメント

本当、動向が注目されますね。

1930~1940年代 第二次世界大戦の時代
1950~1960年代 アメリカ、ソビエト連邦の超大国の時代
1970~1980年代 アジア諸国台頭の時代
1990~2000年代 情報化社会と地域統合(EUなど)の時代
2010~2020年代 さて、どうなるのでしょう。今のところの動きだと自国中心主義の時代でしょうか。
2030~2040年代 再び世界大戦の時代、なんてこともあります。
その結果生き残る超大国は、アメリカ?、中国?、インド?、ロシア?、ブラジル?

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