google mapで世界旅行 ① ベツレヘム(パレスチナ)
およそ2020年前のパレスチナのベツレヘム。マリアという女性が馬小屋の中でひとりの男の子を産んだ。この男の子がナザレのイエス、キリスト教風に言えばイエス=キリストである。かれが開いた宗教はキリスト教と呼ばれ、現在では各宗派合わせて20億人以上の信者を抱える世界最大の宗教となった。彼の誕生日はクリスマスと呼ばれキリスト教の信者ではなくても参加する世界規模のイベントになっている。もっとも、ナザレのイエス(イエス=キリスト、私はキリスト教徒ではないので、歴史用語であるナザレのイエスを使いたい)の誕生日が12月25日である明確な証拠はなく、かつてインドからイランの地域で栄えたミトラ教の冬至の祭りを転用したものではないかと言われている。
ナザレのイエスが生まれたベツレヘムは、パレスチナのヨルダン川西岸地域にあり、人口は3万2000人ほど。およそ3400年の歴史を持つ古い町で、ユダヤ王国、ローマ帝国、ウマイヤ朝、アッバース朝、エルサレム王国、オスマントルコ帝国などの支配を受け、1947年から国連統治領になった。1967年の第三次中東戦争の結果イスラエルの占領下におかれることになった。1995年にイスラエル軍が撤退して、パレスチナ自治政府の統治下におかれることになった。この地域は古くからの文明の発祥の地で、多くの人や物が行きかう地域だが、その分長い間戦乱に見舞われてきた。
さて、ではベツレヘムを旅してみよう。この町の最大の見どころは降誕教会だろう。ベージュのレンガででえきた教会はさすがに内部は広く荘厳な作りになっている。このベージュ色のレンガ(石)は、教会だけでなく、町の多くの建物に使われており、そのためか何となくまちなみがすっきりして見える。雨が少ないためか、町の中にも周囲にもそんなに木は多くなさそうだ。町は坂が多く、階段も多い、狭い階段を上るとどんな景色があるのだろうか?もっと先へ歩いてみたくなりそうだ。私が実際にベツレヘムに行くことはないかもしれないが、google mapを見ながら架空の旅を楽しむことができる、いい時代になったものだ。
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